ダーレン・アロノフスキー衝撃のデビュー作『π〈パイ〉』3月14日リバイバル上映決定 ─ 数字に囚われた男の狂気サスペンス

『ブラック・スワン』(2010)『ザ・ホエール』(2022)のダーレン・アロノフスキー監督衝撃のデビュー作として知られる『π〈パイ〉 デジタルリマスター』が、2024年3月14日(木)に日本公開されることが決定した。あわせてキービジュアルと予告編も到着している。
『π〈パイ〉』は、1998年サンダンス映画祭で「デヴィッド・リンチとキューブリックの世界を合わせもつ」と絶賛され、最優秀監督賞を受賞したダーレン・アロノフスキーが、わずか6万ドルで作り上げた衝撃のデビュー作。モノクロームで構築した先鋭的視覚世界と聴覚を襲う尖鋭的サウンドにより、不安が脳に侵食し、増殖する。
サントラにはマッシヴ・アタック、エイフェックス・ツイン、ロニ・サイズら超強力陣が参加。インディーズ映画の枠を超え、ダーレン・アロノフスキー監督が世界を挑発した電脳系カルトムービーの頂点がA24によってデジタルリマスターされ、鮮烈に覚醒する。
予告編は数列の中にパターンを見つけようとするマックスの仮説から始まる。不安感を煽る映像とともに全編にわたり流れるBGMは、『π』以降、『レクイエム・フォー・ドリーム』『レスラー』『ブラック・スワン』など多くのアロノフスキー監督作品の音楽を手掛けるクリント・マンセルによるもの。「絶対にみつけなければ!」。マックスの鬼気迫る一言から映像が一気に疾走感を高め、BGMが加速。目まぐるしいカットで見せる街、薬、銃、数字、マックスの変わっていく姿。視覚・聴覚で見る者の緊張感を煽る。
キービジュアルは、パソコンの前に座る主人公マックスが振り向いた写真をメインに使用。モノクロに対し鮮烈な赤を発するタイトルの『π』。バックには薄っすらと、そしてびっしりと円周率が刻まれ視覚から脳を侵す。

『π〈パイ〉』あらすじ

天才的IQと数学能力を誇るマックス・コーエン。宗教真理からウォール街の株価予測まで、世界は全て数式で説明できると確信しており、マンハッタン・チャイナタウンの自宅にある自作コンピューターで日々神秘の数字の法則探しにのめり込んでいる。そして、ついに核心に触れると思った瞬間、彼は謎の組織から付け狙われはじめ、彼の脳内には異常な変化が起こり始める……。
映画『π〈パイ〉 デジタルリマスター』は2024年3月14日(木)ホワイトシネクイントほか全国順次ロードショー。
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