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5代目ジェームズ・ボンド役ピアース・ブロスナン、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は「よくわからなかった」

Pierce Brosnan ピアース・ブロスナン
A Photo by Jay Godwin https://www.flickr.com/photos/lbjlibrarynow/32630273973/in/album-72157678045354853/

『007』シリーズの5代目ジェームズ・ボンド役で知られるピアース・ブロスナンが、ダニエル・クレイグ演じる6代目ボンドの最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の感想を語った。

英GQのインタビューにて、ピアースは「ダニエル・クレイグには最大限の敬意を表します。彼の仕事は素晴らしかったし、(ボンド役の)演技に持ち込んだ身体性はすさまじかった」とコメント。『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)でボンド役のバトンを受け取った当時、クレイグ版ボンドは賛否を分けた面もあったが、ピアースはその仕事ぶりを称えた。

しかしながら、それはクレイグが主演した『007』の全作品を評価しているという意味ではないようだ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』について「観ましたよ」と言うピアースは、「『007 スカイフォール』(2012)も観ているし、大好き。だけど前作(『ノー・タイム・トゥ・ダイ』)はよくわからなかったな。ダニエルはいつも心を込めているし、とても勇敢で、すごく力強いんだけど……」と述べ、最後まで言葉を紡がなかったという。

ピアース自身は『007 ゴールデンアイ』(1995)でボンド役を受け継いだ当時、“初代”ショーン・コネリーと“3代目”ロジャー・ムーアの中間を行きたいという狙いがあったという。「『007/ゴールドフィンガー』(1964)を11歳の時に見て、ショーン・コネリーに夢中になった」というピアースは、のちに観たロジャー・ムーア版も含め、「おふたりから(演技を)拝借しました。おふたりの取り入れたユーモアセンスで僕も演じることにしようと思ったんです」と明かしている。

ダニエルも『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンド役を卒業した今、『007』ファンの間では7代目ボンドのキャスティングに注目が高まっている。ただし、ピアースは「誰が演じるべきかって? 興味ないですね」とひとこと。「誰が役をつかむのか、誰がやるのか、面白い話ですけどね」と、あまり関心がなさそうな調子で語ったと伝えられている。「誰になるにせよ、僕は成功を祈ります」

Source: GQ(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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