5代目ジェームズ・ボンド役ピアース・ブロスナン、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は「よくわからなかった」

『007』シリーズの5代目ジェームズ・ボンド役で知られるピアース・ブロスナンが、ダニエル・クレイグ演じる6代目ボンドの最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)の感想を語った。
英GQのインタビューにて、ピアースは「ダニエル・クレイグには最大限の敬意を表します。彼の仕事は素晴らしかったし、(ボンド役の)演技に持ち込んだ身体性はすさまじかった」とコメント。『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)でボンド役のバトンを受け取った当時、クレイグ版ボンドは賛否を分けた面もあったが、ピアースはその仕事ぶりを称えた。
しかしながら、それはクレイグが主演した『007』の全作品を評価しているという意味ではないようだ。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』について「観ましたよ」と言うピアースは、「『007 スカイフォール』(2012)も観ているし、大好き。だけど前作(『ノー・タイム・トゥ・ダイ』)はよくわからなかったな。ダニエルはいつも心を込めているし、とても勇敢で、すごく力強いんだけど……」と述べ、最後まで言葉を紡がなかったという。
ピアース自身は『007 ゴールデンアイ』(1995)でボンド役を受け継いだ当時、“初代”ショーン・コネリーと“3代目”ロジャー・ムーアの中間を行きたいという狙いがあったという。「『007/ゴールドフィンガー』(1964)を11歳の時に見て、ショーン・コネリーに夢中になった」というピアースは、のちに観たロジャー・ムーア版も含め、「おふたりから(演技を)拝借しました。おふたりの取り入れたユーモアセンスで僕も演じることにしようと思ったんです」と明かしている。
ダニエルも『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンド役を卒業した今、『007』ファンの間では7代目ボンドのキャスティングに注目が高まっている。ただし、ピアースは「誰が演じるべきかって? 興味ないですね」とひとこと。「誰が役をつかむのか、誰がやるのか、面白い話ですけどね」と、あまり関心がなさそうな調子で語ったと伝えられている。「誰になるにせよ、僕は成功を祈ります」。
▼ジェームズ・ボンド の記事
クリストファー・ノーラン、『007』監督就任の噂を否定 ─ 「真実はありません」 本人は大ファンですが ダニエル・クレイグすら「プレッシャーで震えていた」 ─ マッツ・ミケルセン「現場では誰もが人間なんだ」 初のボンド役ですからね 『007』60周年リバイバル上映、新規編集パンフレット発売決定 ─ 企画第2弾、『スカイフォール』『ノー・タイム・トゥ・ダイ』上映開始へ ボンドファン必見 『007』出演の夢が叶ったブライアン・コックス、映画のオファーと思い快諾したらまさかのクイズ番組だった かわいい ダニエル・クレイグ版『007』一番人気は『スカイフォール』に決定 ─ 読者が選ぶベスト作品はコレだ クレイグ・ボンドの功績を讃えよう