『ピノキオ』もホラー映画化、『プー あくまのくまさん』製作会社が仕掛ける

くまのプーさんやミッキーマウスと、著作権が失効してパブリックドメインとなった有名キャラクターがホラー映画化する事例が続いている。今度は、『ピノキオ』の新作ホラー映画が準備されているようだ。
原題は『Pinocchio: Unstrung』。“Unstrung”とは弦や糸が外されたり緩んだ状態のこと。パペットの糸から解き放たれた状態のピノキオを表しているようだ。
製作するのは、くまのプーさんをホラー化した映画『プー あくまのくまさん』(2023)のJagged Edge Productions。このプロダクションは殺人鬼プーさんの第2弾『Winnie-The-Pooh: Blood and Honey 2(原題)』も準備中で、同作のエンドクレジット内で『Pinocchio: Unstrung』のスケッチをお披露目するという。ユニバース化も示唆されている。
監督やキャストは近く発表予定で、2024年の夏に撮影を開始し、そのまま年内に米劇場公開を目指す。
Jagged Edge Productionsは米Bloody Disigustingを通じて、映画のスケッチを公開。工房と思しき木台に、目をひん剥いた狂気的なピノキオが腰掛けている。“Unstrung”の副題の通り、奥のに見えるパペットたちが糸に吊るされているのに対し、ピノキオには身体の自由があるようだ。おそらくだが、伸びる鼻を凶器にしそうである。
The Winnie the Pooh: Blood and Honey universe is expanding with the upcoming Pinocchio: Unstrung. Here’s your exclusive first look: https://t.co/FbEtYRoC8Z
— Bloody Disgusting (@BDisgusting) January 17, 2024
ピノキオといえばディズニーによる1940年の名作アニメ映画がよく知られるが、原作はカルロ・コッローディによる1880年代の童話『ピノッキオの冒険』で、今回のホラー映画も原作童話に基づく。無邪気なピノキオが、本作では恐怖の殺人人形と化すようだ。星に願いを唱えている場合ではない。
実は原作童話『ピノッキオの冒険』は、アメリカにおいて1940年以来パブリックドメインになっている。映画では、ロベルト・ベニーニ監督・主演『ピノッキオ』(2002)、マッテオ・ガローネ監督『ほんとうのピノッキオ』(2019)、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(2022)などで度々題材になっている。
ちなみに、本作と『プー あくまのくまさん』を手がけるJagged Edge Productionsは、ほかにも『バンビ』のホラー版『Bambi: The Reckoning(原題)』も準備中。無垢な鹿が殺人マシーン化する内容だという。
Source:Bloody Disigusting