ジェイソンを超えられるか?スラッシャー映画界の狂犬ルーキー『PITCHFORK』登場!

一言にホラー映画と呼ばれるジャンルの中にも、さらに細分化しようと思えば実に様々な区分けが可能である。そんなホラー映画の細分化ジャンルの中から、今回は俗に『スラッシャー』(Slasher)と呼ばれる細分化ジャンルの新作の話題に触れたいと思う。

スラッシャー映画とは

ではこの、日本では日常的にはあまり多用しない「Slasher」という言葉はなんぞやということで、その意味を辞書で調べると、

  1. スラッシュ(slash)する人、もの
  2. (ナイフやカミソリなどで人を襲う)切り裂き魔
  3. 人体を切り刻んだりするホラー映画、スラッシャーもの映画
  4. (オーストラリア、ニュージランドにおいて)低木・下生えなどの切断用機械の名称

などと出ている。

つまり、語句の意味合いにまでも出てくるように、スラッシャー映画とは簡単に言うと、刃物などを使用して人を殺しまくるサイコパスが登場するホラー映画のことである。

もっとも代表的なものとして、誰もが一度は聞いたことがあるだろう作品で言うと、例えば『ハロウィン』(Halloween)シリーズや、『13日の金曜』(Friday The 13th)シリーズなどが挙げられる。そしてもちろん、そういったスラッシャー映画の主役と言えば、前述のように作品内に登場するアイコニックでサイコパスな殺人鬼の存在である。前者で言えばシャトナーマスクの貴公子ブギーマンことマイケル・マイヤーズ、後者ではもちろん、ホッケーマスクの騎士ジェイソン・ボーヒーズ、両者ともホラー映画界のプリンスとでも呼ぶべき存在であり、ホラー映画界に君臨する重鎮である。まあこの二人の他にも、当然その座を付け狙うスラッシャーな殺人鬼たちは山ほどいるが・・・。

そして、また新たに、そのスラッシャー王座争奪戦に参戦したルーキーの作品が登場している。グレン・ダグラス・パッカード(Glenn Douglas Packard)監督による、『Pitchfork』(ピッチフォーク)である。

スラッシャー界の新星、ピッチフォーク

PITCHFORK

http://pitchforkfilm.com/

本作品の公開は、劇場とオンデマンドで2017年1月13日と決定している。ここで注目したいのは、なんとその日は“13日の金曜日”、あの惨劇のクリスタルレイク・デイ。完全にスラッシャー王座を狙いに来ているわけである。実は現在製作が進行中の『13日の金曜日』のリブート版最新作は、当初この2017年1月13日の公開だと発表されていたのだが、アメリカ映画協会(Motion Picture Association of America、MPAA)のレイティングは通過したという話は出ているものの、その後の音沙汰がなくなっているので・・・、おそらく諸事情により延期されている模様、そしてここぞとばかりに、この『Pitchfork』が滑り込んできたわけである。

『ピッチフォーク』の意味

タイトルになっている『Pitchfork』とは、一般的には木製の長い柄と、鉄製の長細く広がった鋭い歯を持つヨーロッパ起源の農具であり、刈り取った麦や干草、葉、ブドウの実、その他農の作物を持ち上げたり掻き集めたり、あるいは投げたりすることに使うものである。もともとフォークというのはこの農具を指す言葉で、この機能を模して発明された食器が皆さんもよく知るあのフォークなのだが、現在では食器の知名度のほうが高くなっているため、単なるフォークはむしろ食器のフォークの呼称として主に使われるようになっている。

このピッチフォークはたいてい2本から6本の歯を持っていて、その使用目的によって歯の長さや間隔は多様である。また、かつてのヨーロッパでは、ピッチフォークは剣や銃などの高価な武器が手に入らない人々の武器としても使用されていた。これは歴史モノの映画などでもよく目にする光景で、圧政に反旗を翻す農民や、あるいは荒れ狂う暴徒と化した住民が、ピッチフォークを武器として携えてながら、ワラワラと歩いているシーンなど目にすることがしばしばある。また昨今のサブカルチャーにおいては、悪魔が持つ武器として絵画などに描かれていることもある。

そして、このピッチフォークという名称こそが、本作品に登場する殺人鬼の名前なのである。ちなみに本名は、ベン・ホリスター・ジュニア(Ben Holister Jr.)。本作品でそのピッチフォーク役を演じているのは、ホルヘ・バルデス・イガの『ホテルチェルシー』(Hotel Chelsea)で知られるダニエル・ウィルキンソン(Daniel Wilkinson)である。

さて、注目の殺人鬼ピッチフォークのヴィジュアルであるが、ボロボロのパンツに上半身は裸、掌を失った血まみれの左腕に4本の歯を持つピッチフォークを、鉄条網か針金のようなものでぐるぐる巻きにして装着している。そして頭には獣のマスクをかぶっている。造形からするとピッチフォークを爪に見立てている熊か、あるいは狼のようにも見受けられるが、ストーリーラインによると、どうやら犬を模した姿のようである。公式のポスタービジュアルを見ると、ピッチフォークには錠前の付いた首輪がかけられており、さらにはゴツい鎖で繋がれている。身体つきに関しては割と華奢であり、ルーキーだけにまだまだ重厚さは伺えないが、見方によってはどこぞの原住民の、例えばネイティブアメリカンの祭儀における扮装のようで、不気味ではあるがなかなかイカしている。

PITCHFORK

http://pitchforkfilm.com/

というわけで、現在本作品の予告編が2種類公開されているので、興味のある方はぜひにもご覧いただきたい。

あ〜、家族が関わってるやつだな・・・、初期の『13日の金曜日』を髣髴とさせるような雰囲気もある。ちょっと期待できそう、果たしてジェイソンを超えられるかな?

PITCHFORK

http://pitchforkfilm.com/

Eyecatch Image:http://pitchforkfilm.com/

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普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

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