Menu
(0)

Search

ブラピ&トム・クルーズ版『フォードvsフェラーリ』頓挫の理由は「トムの運転シーンが意外と少なかったから」?

ブラッド・ピット&トム・クルーズ版『フォードvsフェラーリ』が実現しなかった理由は製作費ではなかった……?

映画『フォードvsフェラーリ』(2019)は、1966年に開催された「ル・マン24時間耐久レース」で絶対王者フェラーリに挑んだフォードのチームを描いた実話映画。エンジニアのキャロル・シェルビーと、破天荒なレーサーのケン・マイルズらが、限られた予算と時間のなか、数々の試練を乗り越えてフェラーリと対決する。

マット・デイモン&クリスチャン・ベール主演、ジェームズ・マンゴールド監督で実現した本作だが、もともとはピット&クルーズ、そして『F1/エフワン』と『トップガン マーヴェリック』(2021)を手がけたジョセフ・コシンスキー監督のもとで企画が進められていた。脚本の読み合わせまで進められていたものの、製作費の都合で頓挫してしまったというのだ。

ところが今回、ピットはThe Nationalのインタビューで企画が実現しなかった理由を新たに明かしている。

『フォードvsフェラーリ』について、ピットは「トムとしばらくの間は関わっていました。ジョー(ジョセフ)が監督で、実際に映画を作った彼らが現れるよりも10年くらい前の話です」と認めている。

「結局のところ、僕たちは2人とも運転したかったんです。彼(クルーズ)はシェルビーを演じたかったし、僕はケン・マイルズを演じたかった。だけど、映画のなかでキャロル・シェルビーはあまり運転しないのだとトムが気づいたことで実現しなかったんです。」

すなわちピットの説明によると、ふたりによる『フォードvsフェラーリ』が本格的に動き出さなかったのはクルーズの運転シーンが少なかったためだというのだ。もっともコシンスキー監督は、のちに『フォードvsフェラーリ』をクルーズとともに鑑賞し、ともに大興奮したと認めている。この話が真実なら、クルーズの役者としてのモチベーションが企画を左右したのだろう。

ちなみに『F1/エフワン』は続編企画も構想中と報じられているが、ピットは続編にクルーズの参加を希望しているとのこと。『フォードvsフェラーリ』の前例がある以上、クルーズもドライバーとして起用する必要がありそうだが……やはり、コシンスキー監督が夢想している『デイズ・オブ・サンダー』(1990)とのクロスオーバーが理想的だろうか?

あわせて読みたい

Source: The National

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly