ブラッド・ピットに救われた ─ ダイアン・クルーガーが明かす優しさ「色々聞いたけど、あまり気にしすぎないようにね」

『セブン』(1995)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)『ブレット・トレイン』(2022)など常にトップスターとして第一線を走るブラッド・ピットは、俳優・プロデューサーとしての才能と合わせて、チャーミングで温かい人柄でも知られる存在だ。ダイアン・クルーガーが『トロイ』(2004)での共演時に、ブラッドの心遣いに助けられたとチューリッヒ映画祭(2023年9月28日-10月8日)で明かしたエピソードを米Varietyが報じている。
古代ギリシアのトロイア戦争を元に、トロイの王子パリス(オーランド・ブルーム)とスパルタの王妃ヘレン(ダイアン)の恋が招いた市場最大の戦いを描いた『トロイ』。本作にてハリウッド進出したダイアンにとっては大きなブレイクのきっかけに。すでに人気俳優として地位を確立していたブラッドは勇者アキレスを演じ、肉体美とストイックな演技で新たな一面を印象付けた。
ダイアンは当時を「爽快だったけど、サーカスみたいでした。セットも巨大で、パパラッチがブラッド・ピットを待機するために上空を飛び回っていて、とんでもなかったです」と当時を振り返っているが、出身国・ドイツでのプレス取材が大変だったそうだ。マスコミ関係者たちが、ダイアンの父親を見つけたのだという。「私は13歳から父親に会っていませんでした。彼らは物語を作り上げたんです。それがすごくしんどかった」と複雑な想いを吐露している。
カンヌ国際映画祭でのプレミア上映まで、非常に不安定で哀しい気持ちにかられ、「これが永遠に続くのだろうか?耐えられる気がしない」と困惑していた様子を、どうやらブラッドが察したようだ。
「彼は私の部屋に来てくれて、『色々耳に挟んだけど、君は今や僕たちみんなのうちの1人だって分かってほしい。あまり気にしすぎないようにね』と言ってくれたんです。彼はとてつもなく優しくて、その一言が私の多くを変えてくれたんです。」

クエンティン・タランティーノ監督による『イングロリアス・バスターズ』(2009)でも再び共演しているブラッドとダイアン。当初、タランティーノはダイアンを起用する予定ではなかったものの、ダイアンは自腹でドイツまで駆けつけ、15ページにわたる英語とドイツ語の会話を覚え、「私はこの役にふさわしいはず」と役にこぎつけたのだそう。ブラッドとの再共演となり、ダイアンにとっては更に思い出深い作品となったことだろう。
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Source:Variety