THE RIVER編集部 2020.5.11 18:00 News | Tv/Movie

歴史改変ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」配信決定、米HBO製作 ─ 1940年、もしも米大統領が親ヒトラー派だったら

1940年、もしも反ユダヤ主義＆親ヒトラー派の男がアメリカの大統領になっていたら？

米現代文学の巨匠、フィリップ・ロスによる歴史改変小説を『ゲーム・オブ・スローンズ』（2011-2019）の米HBOがドラマ化した「プロット・アゲンスト・アメリカ」が、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて2020年6月9日（火）より独占配信される。BS10 スターチャンネルでは、7月9日（木）より独占日本初放送が決定。このたび予告映像と場面写真が一挙公開された。

代表作『さよならコロンバス』など、キリスト教国に暮らすユダヤ人の苦難や葛藤を真正面から扱ってきた、アメリカを代表する作家フィリップ・ロス。本作の原作となった歴史改変小説『プロット・アゲンスト・アメリカもしもアメリカが…』（集英社）は、“もしも第二次世界大戦中の1940年大統領選で、反ユダヤ主義で親ヒトラー派の英雄的飛行士チャールズ・リンドバーグが、現職のルーズベルトに勝利していたら？”という設定のもと、あるユダヤ人家族の視点から急変するアメリカを描いた物語だ。

主人公となるレヴィン家の夫婦ベス＆ハーマンを演じるのは、『ルビー・スパークス』（2012）『ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ』（2017）のゾーイ・カザンと『ザ・ミスト』（2007）のモーガン・スペクター。ベスの姉でリンドバーグに傾倒するエヴリン役をウィノナ・ライダー、ユダヤ教の聖職者ながらリンドバーグを支持し、政権の参謀となるラビ役を『バートン・フィンク』（1991）『ビッグ・リボウスキ』（1998）のジョン・タトゥーロ。そしてレヴィン家の次男フィリップを『マリッジ・ストーリー』（2019）のアジー・ロバートソンが演じる。

脚本・製作総指揮は、「THE WIRE /ザ・ワイヤー」（2002-2008）のデヴィッド・サイモン＆エド・バーンズ。同作を手がけたニナ・コストロフ＝ノーブルも製作総指揮に加わり、さらに2018年に逝去した原作者のフィリップ・ロスも生前サイモンと面会してドラマ化に賛同、共同製作総指揮としてプロジェクトに参加した。米国でも確かな評価を得た本作が、いよいよ日本に上陸。2020年11月に米大統領選を控えながら、人種問題がいまだ解決されず、さらに苛烈な世界情勢となっている今、じっくりと観ておきたい一作だ。

HBO®ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」（全6話）

配信	【Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」】 ◆字幕版：6月9日（木）より毎週火曜1話ずつ更新 ※6月9日（火）～7月7日（火）第1話先行無料配信
放送	【BS10 スターチャンネル】 ◆STAR1 字幕版：7月9日（木）より毎週木曜23時ほか ※7月5日（日）19:45（予定）第1話無料放送