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『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作、水面下で進行中 ─ マーゴット・ロビー版、まだ頓挫していない模様

Prod DB © Walt Disney Pictures 写真:ゼータ イメージ

ディズニー製作、海賊冒険映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作企画が水面下で進行していることがわかった。また、一部報道で「頓挫した」と報じられたマーゴット・ロビー主演の新作企画も存続しているという。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが現状を明らかにした。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、2003年の第1作『呪われた海賊たち』を皮切りに、ジョニー・デップ主演で、2017年の『最後の海賊』まで計5作が製作された。その後、続編やスピンオフではなく新たな物語とキャラクターを展開するため、ハーレイ・クイン役でおなじみのマーゴット・ロビーを主演に起用した企画が始動。2020年6月に第一報が伝えられ、同年11月にマーゴットは「ガールズ・パワーたっぷり」になると予告していたのである。

しかし2022年11月、マーゴットは自身の主演企画が頓挫したことを示唆した。「もっと女性に焦点を当てた、少し異なるタイプの企画を数年前に開発していました。すごくクールなプロジェクトでしたが、(スタジオは)やりたくないんだと思います」とコメントし、米Vanity Fairは、この企画が「中止になった(dead)」と記したのである。今回の情報は、この新作頓挫説を受けてのものだ。

Colliderにて、ブラッカイマーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作として2つの企画が同時に存在していること、製作陣がマーゴット版ではない別の企画を優先していることを認めた。

「私が思うに、あの(マーゴット版の)脚本にはどこかの時点で取り組むことになるでしょう。我々は『パイレーツ~』のストーリーを2種類開発していて、別のものが優先されているのです。今はそちらを実現させるべく作業をしています。」

ここで明言されているのは、すでに『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作企画が水面下で動いていることだ。“別のもの”として言及されているのは、2019年秋から進められていた、シリーズ第1~4作を執筆したテッド・エリオットと「チェルノブイリ」(2019)クレイグ・メイジンによる新作だと思われる。しかし、同作の進捗状況も2020年5月を最後に届いていないため、テッド&クレイグが現在も関与しているかは不明。今ではまるで別の脚本家が携わっていることも大いに考えられる。

マーゴット版の脚本を執筆していたのは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020)のクリスティーナ・ホドソン。いずれ企画が再び動き出すとして、クリスティーナが再び起用されるのか、あるいは別の人物によって改稿されるのかもポイントとなりそうだ。

なお『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえばジャック・スパロウ役のジョニー・デップだが、2022年5月、ブラッカイマーは「今の時点で(ジョニーは)いません」と参加を否定。しかし「未来のことはまだ決まっていません」とも述べており、どうやら可能性がゼロというわけではなさそうだ。今はひとまず、現在動いているらしい新作の正式発表を待つことにしよう。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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