両手の上にポケモン世界!『ポケモン・テラリウム』が素敵すぎて需要に追いつかない状態らしい

米国テキサス州をベースに活動しているアーティスト、ローレン(Lauren)さんが作り出す『ポケモン・テラリウム』(Pokemon Terrariums)が、いま爆発的な人気を誇っているようである。
さてその『ポケモン・テラリウム』とはなんぞやということであるが、ポケモンについてはわざわざここで説明するまでもないので割愛させて頂くが、「テラリウム」(Terrarium) とは、簡潔に言うと、主に植物や小動物をガラス容器などで飼育・栽培する技術のこと、あるいはその容器そのものの名称である。昨今でも園芸の一スタイルや、小動物や昆虫、また熱帯魚なども見たことがあるが、そういったものの飼育ケージとして、ガーデナーや研究者、あるいはアマチュア愛好家によって製作されている。
テラリウムは19世紀のイギリス、ロンドンが発祥の地とされていて、発明者は外科医のナサニエル・バグショー・ウォードである。当時はテラリウムという名称ではなく、「ウォードの箱」(Wardian case)と呼ばれていた。
その発想の原点となったのは、ある時、植物学にも熱烈な興味があったウォードが、ガラスボトルの中にスズメガの蛹を保管しておく際に、その中に一緒に腐葉土を入れておいたところ、数ヵ月後にその少量の腐葉土の中にあったシダの胞子が発芽していたのである。それを見つけたウォードは、この方法であれば当時のロンドンの汚染された環境でもごく少量の肥料と水分だけで植物が育つだろうと考え、また遠隔地からの採取した植物の運搬も比較的手軽に行えるようになるだろうとして、手近にいた大工に木製のガラス容器を作らせて、シダの栽培を行ったのがはじまりだとされている。
つまり、『ポケモン・テラリウム』とは、ポケモンの飼育ケージというわけである。そして作者による正式名称は『ポケ・ボール・テラリウム』(Poke Ball Terrarium)となっているので、日本的に正式に言うとすれば『モンスターボール・テラリウム』ということになると思う。まあよりキャッチーにするために、ここではあえて『ポケモン・テラリウム』と仮に呼ばせていただくが、何はともあれ見ていただくのが早いので、ご覧あれ。
そんなわけで、今のこのポケモンブームなご時世であるから、この商品の需要は半端なく、ローレンさんはまったく需要に追いつくことが出来ないでいるらしい。
つまりはこの『ポケモン・テラリウム』、『Pokémon GO』でレアなポケモンをゲットするどころではなく、まったくもって手に入れるのが難しいとして、話題になっているらしい。
ではせっかくなので、ローレンさんの創り出した『ポケモン・テラリウム』の世界を、ぼくの個人的なチョイスで、少しだけご覧いただこう。
はい、ではこれ、オールドファッションなナチュラルなピカチュウが、やっぱり可愛い。ポケモンと言えばもう、ピカチュウの地位は不動である。ちなみにこのポケモン・テラリウムにはどうやら、スモール、ミディアム、ラージという三種類のサイズがあるらしい。これはミディアム。
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