殺人鬼『くまのプーさん』ホラー映画、米Rotten Tomatoesで4%スコアを叩き出す

あの『くまのプーさん』のキャラクターをホラーに転用した異色の映画『Winnie the Pooh: Blood and Honey(原題)』が、米Rotten Tomatoesで批評家スコア4%を叩き出した。これをもって、「史上最低評価の映画100」に仲間入りを果たすことになった。
本作は、A・A・ミルンの児童小説「クマのプーさん」の著作権が2022年に失効したことをいいことに製作されたインディーホラー映画。ディズニーアニメの可愛らしいビジュアルをベースに、あのプーさんやピグレットが連続殺人鬼として登場するという面白おかしさで、ビジュアルや予告編の公開時に大きな話題となっていた。
米Rotten Tomatoesでは、2023年2月にレビュー件数17件の6%スコアでデビュー。その後件数は53件にまで増えたが、低評価が集まったことで4%まで下落した。サイト側は、本作が史上最低評価のワースト100に入ったことを伝えている。
Dropping to 4% on the Tomatometer, Winnie the Pooh: Blood and Honey joins our list of the worst movies of all time. https://t.co/WIPFAbwpRA
— Rotten Tomatoes (@RottenTomatoes) March 15, 2023
どうやら相当中身のない作品になってしまっているようだ。寄せられたレビューをいくつか見てみると、「そもそも知的な深みなんて期待していなかったが、この映画は本当に脳みそがない」(Sunday Times)、「あまりに素人すぎる」(Daily Telegraph)、「怖くもないし、面白くもない」(Culture Mix)、「ベロベロに酔っ払った状態で観ろ」(Littel White Lies)と散々な言われようである。
作品は、飢えたプーさんとピグレットが、森を訪れた若者や、クリストファー・ロビンを殺しにかかる内容。2月15日に米公開されると、なんと初日は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を抜いて全米3位に入り込んでいたが、翌日からは上映館を縮小し、9日間で劇場公開を終えていた。
本作は10万ドルとされる製作予算に対し、海外含め410万ドルの興収をあげているから、財政面では成功している。リース・ウォーターフィールド監督は、予算を5倍にして続編も製作する意向だ。プーさんだけでなく、『バンビ』を題材に同様の企画を温めているという。
Source:Rotten Tomatoes,EW