映画発明から『ラ・ラ・ランド』まで、世界の映画ポスターを総ざらい ─ 必携本『映画ポスターの歴史』9月12日発売

映画の発明から『ラ・ラ・ランド』(2016)『ムーンライト』(2016)まで。映画の歴史とは切っても切り離せない、世界の映画ポスターを一挙に振り返る必携本『時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史』が2019年9月12日(木)に発売される(玄光社刊)。
1895年、リュミエール兄弟が撮影・映写の複合機「シネマトグラフ」を発明したことで映画が誕生した、そのわずか10年前にポスターという宣伝媒体は生まれていた。本書は、今もなお作り続けられ、ファンの間ではコレクターズアイテムともなっている「映画ポスター」にスポットを当て、時代の変遷とともに歴史を振り返っていく。
ポスターデザインを手がけたアーティストやスタイル、映画的なムーヴメント、政治、思想などは映画ポスターにどんな影響を与えてきたのか。チャップリンの演じた放浪者チャーリーは、いかにしておなじみのキャラクターになったのか。女優グレタ・ガルボの神秘的な雰囲気はどう宣伝されたのか。ブロックバスター映画の歴史、年代ごとのグラフィックデザインの変遷、デジタル時代におけるポスターの役割まで、アート&ビジネスの両面から映画ポスターを紐解いていく一冊だ。掲載されているポスターは計450点、監督や俳優、デザイナーについての充実したコラムとともに楽しみたい。
『映画ポスターの歴史』中身をのぞいてみよう
『時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史』発売情報
書名 | 『時代と作品で読み解く 映画ポスターの歴史』 |
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著者 | イアン・ヘイドン・スミス |
訳者/監修 | プレシ南日子(訳)/岡田秀則(監修) |
発売日 | 2019年9月12日(木) |
価格 | 本体4,200円+税 |
ISBN | 978-4-7683-1192-9 |
出版社 | 玄光社 |
プロフィール
著者/イアン・ヘイドン・スミス
映画ジャーナリストであり、評論家、作家でもあるスミスは、2003年の出版以来改訂を重ねている『1001 Movies You Must See Before You Die』[2004年、2011年、2015年版は『死ぬまでに観たい映画1001本』(スティーヴン・ジェイ シュナイダー編、ネコ・パブリッシング)のタイトルで邦訳が出版されている]第7版および『BFI(英国映画協会)フィルムメーカーズ』誌、『カーゾン』誌の編集者も務めている。
訳/プレシ南日子
東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。生命保険会社勤務後、ロンドン大学バークベックカレッジにて修士号取得(映画史)。主な訳書に『カート・コバーン ニルヴァーナ・デイズ』(ブルースインターアクションズ)、『核を売り捌いた男』(ビジネス社)、『写真が語る地球激変』(ゆまに書房)、『グリーンスパンの正体』(エクスナレッジ)、『ゲームと犯罪と子どもたち』(インプレスジャパン)、『最新脳科学で読み解く0歳からの子育て』(東洋経済新報社)などがある。
監修/岡田秀則
国立映画アーカイブ主任研究員として、映画のフィルム/関連資料の収集・保存や、上映企画の運営などに携わり、2007年からは映画展覧会のキュレーションを担当。また内外の映画史を踏まえた論考、エッセイを多数発表している。単著に『映画という《物体X》』(2016)、編著に『そっちやない、こっちや 映画監督・柳澤壽男の世界』(2018)、共著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(2014)など。