マーゴット・ロビー版『パイレーツ・オブ・カリビアン』は今も存続中 ─ プロデューサーが明言、「ディズニーも作りたいと考えている」

長らく進捗が聞こえてこないマーゴット・ロビー版『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作映画について、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが言及した。いわく、現在も企画は存続しているという。
ロビー版『パイレーツ・オブ・カリビアン』はコロナ禍の2020年に始動していた。『パイレーツ・オブ・カリビアン』ブランドのもとに新たなストーリーとキャラクターを展開するものと伝えられており、脚本家として、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』を執筆したクリスティーナ・ホドソンが就任した。
しかし、それ以降企画は思うように前進せず、2022年にはロビー本人が、企画に関与していたことを認めた上で「すごくクールなプロジェクトだと思っていましたが、(スタジオは)やりたくないんだと思います」と本音を吐露していた。
このたび、米Entertainment Weeklyでは本シリーズを管轄するプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが、ロビー版の現状について訊かれると、「私たちは、両方作ることができると願っています」と回答。「ディズニーも、マーゴット版を本当に作りたいと考えていると思いますよ」とスタジオの意向も代弁した。
ブラッカイマーが言及した“両方”というのは、ロビー版と、若手キャストによるリブート版のこと。同企画では、「チェルノブイリ ーCHERNOBYLー」(2019)や「THE LAST OF US」(2023-)のクレイグ・メイジンが脚本を務めている。ブラッカイマーは以前、シリーズの次回作としてリブート版が先に製作される見込みであることを明かしていた。
これまで映画では、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウを主人公とする物語を展開してきたディズニーだが、果たして意向通り2作品とも実現させてシリーズを再び軌道に乗せることができるだろうか。なお、俳優としてもプロデューサーとしても大忙しのロビーは、コリン・ファレルとのW主演作『A Big Bold Beautiful Journey(原題)』を控えているほか、『オーシャンズ11』の前日譚映画や『デッドプール』原作者のアメコミ『アベンジェリン』実写映画化企画でも主演を務める見込みだ。
ちなみにブラッカイマー個人としては、今後のシリーズでジョニー・デップに復帰してもらうことに前向きだ。「もし私次第ということなら、もちろん(復帰してもらいたい)です」と語り、デップ本人にも復帰の話を持ち込んでいることを明かしていた。
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Source:Entertainment Weekly, Deadline