『シング・ストリート』『はじまりのうた』監督の新ミュージカル・コメディに『アントマン』ポール・ラッドら

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アントマン』シリーズのアントマン/スコット・ラング役でおなじみポール・ラッドと『ジュマンジ』シリーズに出演するほか、ミュージシャンとしても活躍するニック・ジョナスが新作ミュージカル・コメディ『Power Ballad(原題)』にて共演する。北米を中心とした配給はライオンズゲートに決定したようだ。米Varietyが報じている。
本作のメガホンを取るのはジョン・カーニー。自らもミュージシャンの顔を持ち、『ONCE ダブリンの街角で』(2006)で初長編映画を監督、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ主演の『はじまりのうた』(2013)、『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)など音楽映画の名作を輩出してきたカーニーの最新作は、またもや「高揚感のある、音楽に突き動かされる物語」だそうだ。既報によると、2024年6月時点で制作が始まっている。
ラッドは盛りを過ぎたウェディング・シンガー役、ジョナスは若きロックスターを演じ、2人の関係に大きく影響する歌も劇中に登場する様子。タイトルから想像するに、ラッドとジョナスが力強いバラードを歌い上げるのだろうか。『はじまりのうた』ではマルーン5のアダム・レヴィーンが歌唱した劇中歌「Lost Stars」がアカデミー賞の歌曲賞ノミネートを果たした功績もあり、本作でも名曲の誕生が期待される。
また、『シング・ストリート』や『フローラとマックス』(2023)とカーニーの過去作品にも出演し、『ミッドサマー』(2019)で主人公のボーイフレンド役を演じたジャック・レイナーもキャストに名を連ねている。
米国、カナダ、イギリス、そしてカーニーの故郷であるアイルランドの配給権を獲得したのはライオンズゲート。ライオンズゲートの重役を務めるアダム・フォーゲルソンは「ジョンの作品の大ファンだったので、この作品に目をつけておりました。ジョンの計り知れない才能と、売れそうなコンセプト、そして素晴らしいキャストのいいところが組み合わさっています」と作品の成功を確信している模様。また、カーニーにとっても本作を大事に温めてきた旨を語っている。
「長らく私の心の中にあったこの作品が、よりどころを見つけられたことを光栄に思います。音楽的テーマの映画は一緒に見られるべきものです。観客とともに、暗がりの中で、隣に座った見知らぬ人と数時間の間、友達になれることを想定する方法で、この作品を世界中にお届けするのに、ライオンズゲートほど絶好のスタジオがあるでしょうか。」
ラッドは過去にブロードウェイ俳優としても活動していた時期があり、ジョナスは、兄弟と結成しているバンド、ジョナス・ブラザーズやソロ活動などで、その歌唱力はお墨付き。コメディと音楽のセンスに溢れる2人のケミストリー、そしてカーニーによる音楽のチョイスなどわくわくする要素が満載だ。
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Source:Variety