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クリス・プラット、スパイダーマンのMCU離脱問題でトム・ホランドを優しく励ましていた ─ 「そんなことにはならない、君は大丈夫だ」

トム・ホランド クリス・プラット
Photo by Jesse Grant/Getty Images for Disney

2018年夏、ディズニー/マーベルとソニー・ピクチャーズの対立によって、スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を離脱するという可能性がささやかれた。この時、両者の間に入ったといわれているのが、ピーター・パーカー/スパイダーマン役のトム・ホランドだ。しかしトム自身、当時は「すごく落ち込んでいたし、とても動揺していた」と語っている。

報道直後、トムはピクサー最新作『2分の1の魔法』のため、米国で開催されたディズニーのイベント「D23」に登壇しなければならなかった。トムの心境たるや想像を絶するが、その際、励ましの言葉を直接かけていたのが、同作でも共演している『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ピーター・クイル/スター・ロード役のクリス・プラットだったという。

Varietyの取材にて、トムは騒動当時を振り返って「みなさん、すごく支えてくれました」と述べながら、D23のステージに出演する直前、クリスとのやり取りを明かしている。

「ステージに呼ばれる前、クリスと僕は舞台裏に立っていたんです。僕がニュースのことを話したら、彼はまだそのことを知らなくて。だけど“大丈夫、そんなことにはならない。そんなことは起こらない”と言ってくれました。“彼らはなんとかするよ。もしなんともならなくても、君には素晴らしいことが待ってる。君は大丈夫だ”と。クリスが味方になってくれて、本当によかった。クリスのことを本当に尊敬しているし、本当に感謝してます。良い仲間でいられてうれしい。」

『2分の1の魔法』でトムが演じるのは、魔法の才能を持ちながら自分に自信がない少年イアン。かたや、クリスはイアンを見守る明るい兄バーリーを演じている。劇中さながらの“兄弟分”として、二人が舞台裏でも関係を築いていることがうかがえるエピソードだ。この励ましを受けたトムは、その直後、ステージで一連の問題について「大変な一週間でしたが、みなさんのことを心から愛しています。3,000回愛してる(I love you 3000.)」と述べている。その後、トムがディズニー&ソニーの両方に掛け合い、スパイダーマンのMCU残留に大きく貢献したことはいまや多くのファンが知るところ。どんなヒーローにも、ヒーローを支える存在がいるということである。

2020年、トムは『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)を撮影予定。『2分の1の魔法』では声優としてクリスと共演したトムだが、MCU作品でスパイダーマン&スター・ロードとして再び顔を合わせる機会はあるのだろうか。スクリーンでも舞台裏でも相性抜群とみられるだけに、今後の共演が気にかかる。

映画『2分の1の魔法』は2020年3月13日(金) 全国ロードショー

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Sources: Variety, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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