【ネタバレ解説】『プレデター:最凶頂上決戦』ラスト、過去作に繋がる衝撃サプライズ

この記事には、『プレデター:最凶頂上決戦』のネタバレが含まれています。

『プレデター:最凶頂上決戦』ラストシーンと過去作とのリンク
『プレデター:最凶頂上決戦』に登場するのは、復讐に燃えるバイキングとして盾を使うウルサと、忍者として刀を振るうケンジ、そして銃を扱うパイロットのトーレスだ。彼らはそれぞれの国と時代でプレデターとの死闘を生き延びると、プレデターの宇宙船によって拉致され、冷凍凍結される。目覚めると異星のコロシアムに連れられ、ウォーロード・プレデターへの献上の相手となるためデスマッチを強いられる。
しかし3人は結託してウォーロード・プレデターへの戦いを挑み、トーレスの機転によって宇宙船での脱出を試みる。ここでウルサが犠牲となり、トーレスは片腕を失ったケンジを乗せ、なんとか飛び立つことに成功するのだが、無数のプレデター艦隊が後を追って飛び立つ……。
あくまでも現時点で発表はされていないが、続編への展開を匂わせるようなラストだ。タイトルドロップに続いて、再び冷凍凍結されたウルサが登場。ウォーロード・プレデターに果敢に挑んだ見込みある戦士として、来たる決闘の時まで保管されることになるのだろう。
そしてこの場面でサプライズとなるのが、無数に保管された捕虜たちの中に『プレデター:ザ・プレイ』(2022)の主人公、ナルも混じっていたことだ。コマンチ族のナルは1719年の戦いでプレデターとの激闘を制している。同作の本編はそこで終わっていたが、エンドロールでは戦いの後のコマンチ一族にプレデターの宇宙船が接近する様子がアニメーションで描かれていた。つまり、ナルもウルサやケンジ、トーレスと同じように、プレデター戦の勝者として捕虜になっていたということだ。

現時点で『プレデター』シリーズからは、2025年11月7日日米同時公開の実写映画『プレデター:バッドランド』が待機中。実は、『プレデター:ザ・プレイ』とこの度の『プレデター:最凶頂上決戦』、そして『プレデター:バッドランド』の3作全てダン・トラクテンバーグが一貫して監督を手がけている。ウルサ、ケンジ、トーレス、そしてナルが『バッドランド』に再登場する可能性もゼロではないだろう。

なお『最凶頂上決戦』には他にも過去作に繋がるイースターエッグが存在。異性の闘技場でトーレスに与えられる古い銃はかつて“ラファエル・アドリーニ”が所有していたもの。これはコミック『プレデター:1978』でオリジンが描かれ、映画『プレデター:ザ・プレイ』でナルに渡り、さらに『プレデター2』(1990)のラストでプレデターに認められたマイク・ハリガン刑事(ダニー・グローヴァー)に与えられたものだ。『最凶頂上決戦』のコロシアムに登場したということは、ナルを拉致した際にこのラファエル・アドリーニ銃も回収されたということだろう。
ちなみに、江戸時代のケンジとキヨシの姓はカワカミで、声を演じたのは日系アメリカ人俳優のルイ・オザワ。オザワは、『プレデターズ』(2010)に登場したヤクザのカワカミ・ハンゾーも演じていることから、ケンジとキヨシはハンゾーの祖先であったと考えられる。
シリーズ次回作『プレデター:バッドランド』は、これまでの作品とリンクする展開に期待できるばかりではなく、『エイリアン』シリーズとの接続も予想される。公開されている予告編映像では、エル・ファニング演じる主人公のアンドロイドが『エイリアン』シリーズに登場する巨大企業ウェイランド・ユタニ社製であることが示されている。なお、『エイリアン』からは新ドラマ「エイリアン:アース」が2025年8月13日に配信予定で、こちらではウェイランド・ユタニ社が統治の一角を担う2120年の地球が描かれる。プレデターとエイリアン、にわかに盛り上がりを見せる二つのシリーズに注目だ。
『プレデター:最凶頂上決戦』はディズニープラス スターで独占配信中。
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