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『プレデター:ザ・プレイ』にジャッキー・チェン映画からの影響あり ─『サンダーアーム』からのインスパイアを監督が語る

プレデター:ザ・プレイ
(C)2022 20th Century Studios

『プレデター』シリーズ最新作、『プレデター:ザ・プレイ』がディズニープラスの「スター」より配信中だ。シリーズファンから絶賛の評価で迎えられている本作は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)などからインスピレーションを受けていることが判明済みだが、どうやらジャッキー・チェン映画からの影響もあるようだ。

300年前の世界を舞台に、プレデターとコマンチ族の戦士の狩るか狩られるかの死闘が繰り広げられる本作。スリリングなアクションはもちろんのこと、宇宙最強の戦闘種族に立ち向かうナルとしてキャスティングされたアンバー・ミッドサンダーのパフォーマンスにも、絶賛の声が相次いで絶えない。そんなミッドサンダーはナル役を演じるにあたり、メガホンをとったダン・トラクテンバーグ監督から、ジャッキー・チェン映画を大量に観るよう要求されていたという。

The Filmcastのインタビューにこう明かしたのは、トラクテンバーグ監督本人。「ジャッキー・チェンをたくさん参考にしました」と認めながら、「“なんでまだジャッキー・チェンの話をしているんだろうか”という感じに彼女はなっていたんです」と、ミッドサンダーを戸惑わせるほど観るよう勧めていたことを明かしている。

「とにかく、(ジャッキー・チェン)の映画を彼女に観させ続けたんです。『サンダーアーム/龍兄虎弟』(1986)の中で、ジャッキー・チェンがガムを噛んでいて、そのガムを後ろに投げて、跳ね返ってきたものを口に入れるという場面があったのですが、覚えていますか?それを彼女に見せ続けたんです。“こいつはクールで、なんでもできるやつなんだ”という雰囲気のところで。[中略]ナルは身体的な能力には長けているところからはじまっていますが、まだ完璧というわけではありません。ストレスを感じなければなりませんし、挫折も味わわなければなりません。さまざまなことを経験しなければならないんですよ。」

『ザ・プレイ』におけるナルはコマンチ族の戦士として優れた身体能力を兼ね備えながらも、実際の狩り経験は少なく、まだ未熟な存在としても描かれている。コマンチ族としての誇りと自分の力を仲間たちに証明するため、プレデターとの一騎打ちに挑むのだ。そんなナルの才能に満ち溢れた潜在能力を自然に示す方法のひとつとして、『サンダーアーム』のジャッキー・チェン演じる主人公の軽やかな身のこなし方を参考にしたというわけである。

なおトラクテンバーグ監督は、「(ナルが)トマホークを振り上げて斬るところなども、ジャッキー・チェンから影響を受けています。彼女が山を滑り降りるところや、蹴りを入れるシーンなんかもそうですね」と、さまざまな場面で参考にしていたことも明かしている。

ちなみにトラクテンバーグ監督いわく、ナルのトマホークをはじめ本作に登場する装備は、ゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』から影響を受けているそうだ。「プレデターの盾もそうですが、トマホークを投げては返ってくるように彼女が作っているんですが、それもゲームをプレイしたことでインスパイアされたものなんですよ」。『プレデター』シリーズへのリスペクトを捧げながら、あらゆる作品からの影響を取り入れて完成したのが、『ザ・プレイ』なのである。

映画『プレデター:ザ・プレイ』は、ディズニープラス「スター」にて独占配信中。

Source:The Filmcast

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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