『プレデター:ザ・プレイ』劇場公開ではなく配信での利点、「コマンチ族の言語で観られること」と製作陣

『プレデター』シリーズ最新作、『プレデター:ザ・プレイ』がディズニープラス(Disney+)の「スター」よりついに配信開始となった。劇場公開ではなく、はじめから配信での登場となった本作だが、そこにはある重要な利点が存在していたようだ。
『プレデター:ザ・プレイ』では、300年前の1970年代、コマンチ族の世界を舞台に、ネイティブ・アメリカン最強の部族の戦士と、宇宙で最も危険な戦士であるプレデターが、狩るか狩られるかの死闘を繰り広げる。本作を一足先に鑑賞していた批評家たちからは絶賛され、Rotten Tomatoesでも批評家および一般層から高い評価を獲得。このプレデターとコマンチ族の誇りをかけた迫力溢れる戦いを、“映画館の大画面で体感したかった”と残念に思っている方々も多くいるに違いない。しかし、ストリーミングでのリリースにはメリットがあるという。
「非常に大きなボーナスです。映画館で観る場合、コマンチ族の言語で観るという選択肢がないわけですから。これはとても重要なことなんです」と、Total Filmのインタビューで理由を説明したのは、コマンチ族の血を引き、本作では製作を担当したジャーン・マイヤーズ。“全編を通して、コマンチ族の言語で吹き替えされた史上初の映画”であるという本作について、メガホンをとったダン・トラクテンバーグ監督は、「この映画の当初の意図としては、コマンチ族の言語で撮影することでした」としながら、このバージョンを製作できた喜びと想いを明かしている。
「コマンチ族の言語を話す人はそれほど多くないので、コマンチ族の言葉を学び続けるための教材にもなりますし、この言語の存在を広められます。ネイティブ・アメリカンの歴史、コマンチの歴史は、口承で語られることが多いですから。」
本作を通して製作陣は、プレデターとコマンチ族の鬼気迫る死闘を視聴者に届けるだけでなく、ネイティブ・アメリカンをはじめコマンチ族の歴史や言語を継承したいという想いがあったのだろう。ちなみに、ディズニープラスでコマンチ族の言語で観るには、音声設定から変更するのではなく、特典映像のところから、『Prey(Comannche Version)』というバージョンを選択する必要がある。なお本記事時点では、このバージョンには英語字幕しか存在しないため注意しよう。
映画『プレデター:ザ・プレイ』は、ディズニープラス(Disney+)の「スター」で独占配信中。
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Source:Total Film