Menu
(0)

Search

大ヒット『ボヘミアン・ラプソディ』に続け ― プリンスの名曲による新作ミュージカル映画が始動

Photo by Nicolas Genin https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c5/Prince%2C_People_au_D%C3%A9fil%C3%A9_Channel%2C_Printemps-Et%C3%A9_2010.jpg

ポップ・ミュージック界の伝説的アイコンであるミュージシャン、プリンスの楽曲を使用した新作ミュージカル映画(タイトル未定)の企画が始動していることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが、ユニバーサル・ピクチャーズによってプリンスの名曲の権利が取得されたことを報じている。

実在のミュージシャンをフィーチャーする音楽映画といえば、ロックバンド「クイーン」とフレディ・マーキュリーを描いた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のスマッシュヒットが継続中(2018年12月4日現在)。20世紀フォックスによる『ボヘミアン・ラプソディ』に続くヒットをユニバーサルは狙うことになるわけだが、報道によれば、本企画はプリンスの伝記映画ではなく、オリジナル脚本のミュージカル作品になるという。

すでにユニバーサルとプリンス財団は映画についての話し合いを進めており、両社はプリンスの伝記作品としての側面は、プリンス自身が主演を務めた自伝的映画『プリンス/パープル・レイン』(1984)が十分に捉えていると判断したとのこと。独創的なオリジナル作品を求めて、すでに脚本家・プロデューサー候補との面会が行われているようだ。スタジオ幹部は、プリンスの名曲が映画のストーリーを転がしていく、同じくユニバーサル製作の『マンマ・ミーア!』シリーズに近い内容を望んでいるとされる。

映画のエグゼクティブ・プロデューサーを担当するのは、プリンス財団のエンターテインメント・アドバイザーであり、ジョン・レジェンドやレディー・ガガらを世に送り出したトロイ・カーター氏。ストリーミング・サービス「Spotify」の幹部を務めていた音楽業界の重要人物だ。プリンスの楽曲群を世界的に独占で扱っている、米Universal Music Publishing Groupのジョディ・ガーソン氏も携わる。

なお、ユニバーサルは『マンマ・ミーア!』のほか、『ピッチ・パーフェクト』シリーズや『レ・ミゼラブル』(2012)といった人気ミュージカル映画を複数製作している。今後はワム!の有名楽曲をフィーチャーした『ラスト・クリスマス(邦題未定、原題:Last Christmas)』や、同名ミュージカル作品を映画化する『キャッツ(邦題未定、原題:Cats)』も待機中だ。

Source: Variety, THR

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly