エズラ・ミラー、極限 ― 『プリズン・エクスペリメント』予告編&ポスターほか公開!スタンフォード監獄実験、3度目の映画化

“史上最も悪名高い心理実験”として知られる、スタンフォード監獄実験が再びスクリーンに再現される――。
このたび、映画『プリズン・エクスペリメント』の予告編とポスター、劇中写真が到着した。本作で主演を務めるのは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)や『ジャスティス・リーグ』に出演するエズラ・ミラー。現在、全世界からの注目を集める若きスターが極限の実験に挑む……。

『プリズン・エクスペリメント』ストーリー
1971年8月。
スタンフォード大学心理学部のジンバルドー教授(ビリー・クラダップ)は、夏休みの校舎を利用してとある実験を始めた。被験者として募集された男子学生を9名の看守と9名の囚人グループに分け刑務所生活を再現し、“役割”が、人にどう影響するかを調べるというものだった。看守は囚人に暴力を振るわないことなどいくつかの条件の下、実験は始まった。
囚人番号8612となったダニエル(エズラ・ミラー)は、刑務所に収監されるが反抗的な態度から屈辱的な命令がエスカレートし、遂には暴力にまで発展する。しかし、監視カメラで様子をみているジンバルドー教授はスタッフの制止もきかず実験の続行を命令するのだった。一方、ダニエルはひとり気が狂ったふりをして脱出し、皆を助けに戻ると約束するが……。

スタンフォード監獄実験が映画化されるのは、現在もシチュエーション・スリラーの傑作として語られる『es[エス]』(2002)、エイドリアン・ブロディ&フォレスト・ウィテカーという演技派が激突した『エクスペリメント』(2010)に続いて今回が3度目。本作『エクスペリメント』では、エズラ・ミラーをはじめとしたフレッシュな顔ぶれで原作の心理学書「ルシファー・エフェクト」が忠実に映像化されているという。過去2回の映画化とは異なる、新たな切り口での映像化に期待しよう。
製作総指揮を務めたのは、『ハート・ロッカー』(2008)などの俳優ブライアン・ジェラティ。監督を務めたのは、ブルース・ウィリスやジョン・キューザック、ニコラス・ケイジという実力派俳優たちと数々のアクション映画を手がけてきたスティーヴン・C・ミラーだ。“命令”の名のもとに、普通の人間がいかに残忍な存在と化し、他人の人格を破壊するようになるのか……。狂気の実験の世界をエモーショナルに抉り出した本作は、サンダンス映画祭で3部門を制覇するなど世界中の映画賞を席巻した。
現代の感性は、歴史に残る心理実験といかに切り結んだのか――。エズラ・ミラーの新境地開拓にも注目だ。
映画『プリズン・エクスペリメント』は2017年7月19日(水)より新宿シネマカリテにてロードショー。
(文:Takatoshi Inagaki)
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