PS4『スパイダーマン』先行レビュー ─ やり込み要素タップリ!オープンワールドのNYを華麗にウェブスイング

大人気ヒーロー、スパイダーマンとなってニューヨークの街を舞台に悪との戦いを繰り広げるオープンワールドアクションアドベンチャー『Marvel’s Spider-Man』(PS4®用ソフトウェア)が、2018年9月7日(金)より発売となる。THE RIVERでは、この大注目作の冒頭数十分間をいち早くプレイ。そのレビューをお届けしたい。

爽快アクションは「初心者でもすぐマスター、ゲーマーには奥深い」
筆者は、そこまで熱心なゲーマーではない。たまにFPSゲームやアドベンチャーゲームをプレイするくらいで、テクニックはあまり持ち合わせていないものと思っている。それなのに、プレイ開始後わずか数分後にして、すぐにニューヨークの街を自由にスイングし、華麗なアクションで悪党を退治する自分がいた。
本作開発のインソムニアック・ゲームズでコミュニティ・ディレクターを務めるジェームズ・スティーヴンソン氏にお話を伺うと、スパイダーマンのアクションでは「初心者でもすぐマスターできて、ゲーマーには奥深さを感じてもらえる」ことを意識したという。確かに、スパイディならではパルクールやウォールラン、ウェブスイングは、直感的な操作性で自然と身に付けることができる。もったいぶることもなく、いきなりスパイダーマンの世界にどっぷりと浸れるのだ。
一方で本作におけるピーター・パーカーは、高校生や大学生ではなく、23歳の大人の男性。スパイダーマンとしては既に8年の活動を経て、ヒーローとして既に成熟している。大学を卒業し、科学者としてのキャリアを歩み始めているところで、ヒーローとしては既に街の警察官との信頼関係も築かれている状態だ。ゲームスタートのその瞬間から、スパイディならではのアクションを存分に楽しむことができる。
操作はとにかく快適で、コンボ技を駆使して悪党を次々と叩きのめしていくのは最高に気持ちがいい。おなじみ「スパイダー・センス」ももちろん反映されていて、敵の銃弾やパンチが迫る瞬間を察知して鮮やかに回避する様が爽快。誰でもスムーズに華麗な技をキメることができるが、かといってプレイが単調になることはない。近接攻撃・空中コンボ・ステルス攻撃・ハイテクガジェットの使用など数々の選択肢が用意され、プレイヤーは創意工夫によって自分だけの戦術を作り出すことができる。確かに奥深い。
やり込み要素抜群のオープンワールド
ストーリーを進行する上で驚いたのが、ニューヨークの街の各地に散りばめられたサイドクエストやアクティビティ、収集品の多さだ。美しいグラフィックで再現されたニューヨークの街並みは、インソムニアック・ゲームズ作品史上最大の広さで作り込まれ、様々な高さのビルが立ち並んでいる。スイングしたり散策しているだけでも楽しいのだが、スパイダーマンの住む街に犯罪は付き物。各地で起こる犯罪現場に駆けつけ、様々な事件の解決に挑むことができる。ストーリーの進行につれて、街の様子にも変化が現れるという。