PS4ゲーム『スパイダーマン』のシニスター・シックス戦、当初の予定から減らした理由と意義とは

2018年9月7日(金)に発売されたスパイダーマンの最新ゲーム、PS4®用ソフトウェア『Marvel’s Spider-Man』では、手強いヴィランたちがスパイダーマンを追い詰める。実は、ヴィランとのボス戦には当初は違った展開が用意されていたようだ。

『スパイダーマン』では、脱獄したヴィランたちがプレイヤー=スパイダーマンを追い詰める。ミスター・ネガティブはほとんど単独で行動するが、ヴァルチャー、ライノ、エレクトロ、スコーピオンは劇中の節々でスパイダーマンとの過去戦を示唆しながら襲いかかってくる。
一体でさえ手強いシニスター・シックスだが、制作陣はこの”ボス戦”を、2対1のスリリングな戦闘にすることで緊迫感をより高めた。エレクトロとヴァルチャーのコンビとは激しい空中戦を余儀なくされ、ライノとスコーピオンのコンビは落ち着く間もない格闘劇を強いる。
シニスター・シックスとの戦いには苦戦したプレイヤーも多かったであろう一方で、同作のクリエイティブ・ディレクターのブライアン・インテルハールが明かしたところによると、とある理由からシニスター・シックスとの戦闘シーンの多くをカットされていたのだという。
「元々は、ライノやヴァルチャー、エレクトロとのミッションがもっと沢山あったんですけど、最終版からは外しました。理由としては、A)時間がなくなってしまった、B)最終的にかなりフワっとしてしまった。とにかくフワっとしていて、クオリティの基準値を満たしていませんでした。結局、クオリティが一番大事だよね、ということで。エクストラ・ミッションやアクティビティは削っていこうということに落ち着いたんです。」

ブライアンの語り口から察するに、当初の案ではシニスター・シックスの全員と個別の戦闘やミッションがもっと用意されていたようだ。前出の理由から、エレクトロとヴァルチャー、ライノとスコーピオンのボス戦ではペアを組んで現れるわけだが、これがかえって良い結果に繋がったという。
「うまくいったのは、エレクトロとヴァルチャーのボス戦では元々進めていた個別の戦闘よりもグっと良くなったこと。ストーリーにもうまくハマったし、3人のキャラクターの流れも良くなった。だから、制約があったおかげでむしろ良いものが出来たと言えますね。」
PS4®用ソフトウェア『Marvel’s Spider-Man』は2018年9月7日(金)より発売中。フォトモードが楽しすぎて、ストーリーが全然進みません!
『Marvel’s Spider-Man』公式サイト:https://www.jp.playstation.com/games/marvels-spider-man/
Source:Game Informer