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【保存版】洋楽・洋画ファン必読!あの映画の名言がそのまま曲名になったパンクロックソング特集

映画と音楽は切っても切れない関係にあります。音楽から影響を受けた映画、映画から影響を受けた音楽、数えきれないほどあると思います。
今回は、映画に影響を受けた音楽側の紹介をします。音楽とは言っても全般ではなく、筆者の得意分野のパンクロックを紹介します。ここで挙げる曲はすべて、映画のセリフの引用をそのまま曲名にしてしまったものです。
バンド名/曲名でその曲とアーティストを紹介し、それに続き、元ネタとなった映画の紹介もします。

Fall Out Boy/ Nobody Puts Baby in the Corner

言わずと知れたロックバンドのファール・アウト・ボーイ。今は売れ線のR&Bみたいなポップバンドですが、前はこんな爽やかなポップパンクバンドやってました。2005年のアルバム”From Under the Cork Tree”からの一曲。エモ全盛期ですね。この手の音楽を通ってない映画ファンにはなんのこっちゃでしょうが、コンサバなパンクロックファンからはこんなの”エモ”じゃないとか聞こえてきそうです。
FOBは映画好きとも知られ、他にも曲名や歌詞で映画のことに触れていたり、MVでちょっとしたパロディをしていたりします。最近では”Uma Thurman”(ユマ・サーマン)って曲を出したりして、おそらく『パルプ・フィクション』のことを歌っています。映画ファンは気になったら他にも探してみてね。

元ネタは『ダーティー・ダンシング』

1987年公開の青春恋愛映画。筆者はこの映画はまだ見ていませんが、如何せんこの”Nobody Puts Baby in the Corner”(ベイビーを離しちゃいけない)というセリフはいたるところでパロディとして使われているので、否応でも知っています。80年代の青春、恋愛、音楽、ダンスが詰まった映画なんて面白くないわけがないですよね。
映画のシーン的には主人公がヒロインのベイビーを過保護な親から救う場面でのセリフでしょう。
例のセリフがこちら。

I Call Fives/ We Were Right Together, We Were Wrong Together

お次はおそらくTHE RIVER読者の1%も知らないであろう2010年代のポップパンクバンド、I Call Fives。正直、全く有名じゃありません。ボーカル交代などもあり方向性がちょっと定まらない感じはありましたが、筆者は7インチレコードとか買うほど好きですし、過小評価されていると思っています。キャッチーなメロディと力強いけど繊細な演奏が魅力です。

元ネタは『トゥルーマン・ショー』

1998年公開のジム・キャリー主演のSFコメディ/スリラー。生まれてからずっと何も知らずにリアリティー番組の主人公として世界中に姿をさらしていた男が街と人々が作りものであるという異変に気付き、失った自分と愛を取り戻してゆく物語。この映画の一番の名ゼリフは”Good morning! And in case I don’t see you, good afternoon, good evening and good night.”「おはよう!念のため、”こんにちは”、”こんばんは”、と”おやすみ”も」ですが、この曲名にもなってるこの台詞もとても印象的です。
トゥルーマンが異変に気付いて、一人で調査しているので、彼を普通の生活に戻すため親友役が彼に説得を試み、思い出話をするシーン。「テストお互いに覗きあったよな。全く同じ回答だった。正解でも間違いでも二人一緒だった」というセリフです。

A Day To Remember/ I’m Made of Wax, Larry, What Are You Made of?

先日のノットフェスで前日に来日キャンセルをして、ファンをブチ切れさせたバンド。(バンドというよりプロモーターが悪いんだけどね)ハードコア/メタルコアにポップなメロディを合わせたイージーコアバンド。男気あふれるボーカルと結構ヘヴィな演奏と濃いヒゲ面がトレードマーク。彼らも映画好きで歌詞に出てきたり、ビデオでパロディしていたりします。パロディと分からなくても面白いビデオが結構あるのでお勧めです。実は音楽的に筆者の好みとはちょっとズレてるけど、このセリフはどうしても紹介しないわけにはいかない。

元ネタは『ナイト・ミュージアム』

この映画はあまり説明の必要ないですよね。よくテレビでやってるし、割と最近まで続編作られていましたし。ベン・スティラー演じるバツイチ子持ちの冴えない中年男が博物館の警備員をしてたら展示物が動き出して一騒動ある、といった映画です。
なぜこの”I’m made of wax, Larry, what are you made of?”「わしは蝋で出来ているんだよ、ラリー。君は何で出来ているのかな?」というセリフが大切かというと、これはほかでもなく、今は亡き名優ロビン・ウィリアムズ演じる1900年代初頭のアメリカの大統領セオドア・ルーズベルト(愛称はテディ)が言ったセリフだからです。ベン・スティラーとロビン・ウィリアムズの擬似親子関係には心が揺れます。今はトム・ハンクスがアメリカのパパなんて言われているそうですが、ロビン・ウィリアムズも相当立派なアメリカのパパ的俳優の一人です。

https://www.youtube.com/watch?v=MGKCuP1kHE4

The Ataris/ San Dimas High School Football Rules

今回の記事はこの曲を紹介するためだけに書いたといっても過言ではない、というほど、筆者はこのバンドを溺愛しています。語りだすと止まらないと出さらっとだけ。90年代後半から2000年代初頭に活躍したメロディックパンクバンド。青くて聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらいの甘酸っぱさと情けなさとノスタルジックが全開の歌詞。早くて荒いけどストレートで突き刺ささるような演奏。そして何より、心をグッと掴まれる切ないけど明るいメロディと声。なんか2007年くらいに黒歴史みたいなアルバム出してたけど、それ以外は全曲素晴らしい。
そしてこのバンドも相当な映画好きで、歌詞に出てくるのは当たり前で、ある曲では『グッド・ウィル・ハンティング』でベン・アフレックがマット・デイモンに語った「お前は親友だけど、こんなところで、俺たちなんかとつるんでくすぶってる場合じゃないんだ」という感動のスピーチがそのままサンプリングされていたりします。
この曲は1999年にリリースされたアルバム”Blue Skies, Broken Hearts… Next 12 Exits”(青い空、失恋、出口はまだ遠い)からの1曲でファンが一番好きな曲の一つです。この曲の歌詞には”I feel like I’m stuck in Stand By Me”「『スタンド・バイ・ミー』の世界にいるみたい」と映画の言及もあったり。

元ネタは『ビルとテッドの大冒険』

1989年公開のキアヌ・リーヴス主演のSF青春コメディ映画。筆者は6年くらい前からずっとこの映画が気になっているのにレンタルないし、DVDは廃盤で中古なのに高いしで、まだ見れていないのです。映画はカルト的な人気がありしかも高校生のキアヌ・リーヴスがバカやってるそうです。そんなの普通に誰でも観たいですよね。何しろ見ていないので、この曲のタイトルの”San Dimas High School Football Rules”(サンディマス高校のフットボール部は最高だ!)というセリフをどの脈絡で言っているのかわかりませんが、一応これになります。

Set Your Goals/ Goonies Never Say Die

上記のA Day To RememberやFour Year Strongといったバンドと2000年代中盤から後半にかけてポップパンクとハードコアを合わせたイージーコア/ポップコアといったジャンルを牽引していたバンド、Set Your Goals。ハードな演奏の中にもキャッチーさを忘れない曲で聴きやすく、バンドメンバーたちもそんなにイカつくなくむしろ、ひょろいくらい(少なくとも初期は)なので、文化系な人間でも親近感がわきます。このバンドは映画というより、とにかく『グーニーズ』が大好きで、彼らの1stアルバムの歌詞は『グーニーズ』のセリフからの引用が多数あります。『グーニーズ』好きな方はぜひSet Your Goalsの1stアルバム”Mutiny!”を聴いてみてください。

元ネタは『グーニーズ』

こちらも説明不要の1985年公開のスピルバーグ製作の名作キッズアドベンチャー映画ですね。子供の時から何度も見ているという人も多いのではないでしょうか。この”Goonies never say die”(グーニーズは死ぬなんて言わないんだ)というセリフは、主人公のマイキーが「願い事の井戸」の地下で言ったこと。このセリフのよいところは、感動的なシーンで、こんなにもポジティブなセリフなのに、成り行きで仲間に入っただけの女の子に「わたしグーニーズに入ってないし…」とすぐに突き返されてしまうという、とても儚く脆いところです。

The Get Up Kids/ I’m A Loner, Dottie, A Rebel

FOBでこんなのエモじゃないって言った人、これがエモですよね。90’sエモの代表バンドの一つです。Jimmy Eat Worldのように売れ線に走らず、かといってBraidのようにインディ志向過ぎず、ちょうど良い感じのバンド、The Get Up Kids。切なすぎる歌詞、静と動が渦巻く、ヘタウマな演奏と歌。すべてが完璧です。この曲が入っているアルバム”Something to Write Home About”は90’sエモの名盤中の名盤なので、パンクやエモに興味ある方は必聴です。

元ネタは『ピーウィーの大冒険』

2017年の2月に最新作『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち』が公開されるティム・バートンの記念すべき監督第一作目、1985年公開。なのですが、この映画は如何せん知名度が低いですね。ティム・バートン好きって人にピーウィーは?と聞いていい返事を聞いたことがありません。ピーウィーがある日、大事にしている自転車を盗まれたことで、それを探しに行く大冒険に出るロードムービー仕立てになっています。この映画はサントラの作曲がダニー・エルフマンで、すでにバートン&エルフマンの世界観は確立されているし、映画撮影スタジオでゴジラも出てくるし、意外とすごいんです。冒頭のピタゴラスイッチ的朝ごはんマシンだけでも見ごたえがあります。
このセリフの”I’m a loner, Dottie, A rebel.”(僕は一人で行くのさ、ドッティ。一匹狼なんだ。)は主人公のピーウィーにい好意を寄せる女性ドッティに放った彼女を振るための言葉。ていうか、なんでピーウィーはドッティにモテるんだ?不思議だ。
ちなみに映画になる前のピーウィーのテレビシリーズ『ピーウィーのプレイハウス』と30年ぶりくらいの映画の続編『ピーウィーのビッグ・ホリデー』がNetflixで配信されているのでそちらもチェックしてみてください。テレビ版は家具すべてに顔がついてしゃべるので、ちょっとサイコすぎて、筆者は怖くなって見続けられませんでした。「ビッグ・ホリデー」はピーウィーとジョー・マンガニエロ(本人役)とのブロマンス映画。風船のギャグが本当に最高なのでぜひ見てください。
で、これが例のセリフ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こんなの曲も由来の映画も全部知ってたよって方いますでしょうか?今すぐ筆者と友達になりましょう。
映画もバンドも知ってたけど、こんな繋がりがあるなんて知らなかった、とか、映画は知ってたけどこんな曲知らなかった、曲は知ってたけど映画が由来だなんて知らなかった、という方に知ってまらえれば幸いです。
最後に、”その映画は見たことはないけど幾度もなくパロディされるから知ってるシーン”を、バンドのMVでもパロディしている中で、筆者がとても好きな曲を張っておきます。The Starting LineのBest of Meで、元ネタは『セイ・エニシング』でジョン・キューザックがラジカセを恋人のドアに向けて曲で告白するところです。

Writer

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Nao C.V.Nao Goto

パンクロックと映画が好きです。ストレートエッジになりたいのに、ストーナーフィルムに憧れています。ヴィーガンです。スタンドアップコメディアンもやってます。

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