音を立てたら、即死 ─ エミリー・ブラント夫婦が挑む予測不能ホラー『クワイエット・プレイス』米国公開、NYプレミア開催

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)『ボーダーライン』(2015)のエミリー・ブラント主演のサバイバルホラー映画『クワイエット・プレイス(原題:A Quiet Place)』が、現地時間2018年4月6日より米国にて公開される。同作の米国公開を記念し、2018年4月2日にニューヨークプレミアが開催された。なお、現時点で同作の日本公開日は未定だ(2018年4月5日時点)。
音に反応する”何か”の恐怖を描く
『クワイエット・プレイス』の舞台は、音に反応し人間を襲う“何か”によって人類が滅亡の危機に瀕した世界。そこでは、あるルールを守り生き延びる1つの家族がいた。「決して、音を立ててはいけない」─。その“何か”は、音にだけ反応する。その“何か”に聞かれると即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らす彼らに、想像を絶する恐怖が降りかかる―。
本作は、3月に開催された映画や音楽など様々なエンタテイメントが集う世界最大マルチメディアの祭典、サウス・バイ・サウスウエスト2018(SXSW)で初めてお披露目され、そのスリリングなシチュエーションと息つく暇も無い恐怖に、会場は大絶賛の嵐に包まれた。その後も激賞の声は留まることを知らず、世界最大の映画批評サイトRotten Tomatoesでは『ゲット・アウト』(2017)や『ドント・ブリーズ』(2016)を超える驚異の100%を記録。ホラー映画としては前代未聞のスコアを叩きだし大きな話題を集めている(2018年4月2日時点)。
実生活でも夫婦!エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー共演
静寂に包まれた世界で、3人の子供を育てる母親エヴリン役には、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の実力派女優エミリー・ブラント。彼女を支える夫リー役には、実生活でもエミリーと夫婦で知られる『プロミスト・ランド』(2012)の演技派ジョン・クラシンスキーが扮し、監督も務めている。聴覚障害を持った娘役は、自身も役柄と同じ障害を持つ『ワンダーストラック』(2017)の新星ミリセント・シモンズが好演。製作は『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイが手がけている。

『クワイエット・プレイス』NYプレミアレポート
プレミア会場では、ホラー映画らしい黒を基調とした装飾に、鮮やかなレッドカーペットが敷かれイベントがスタート。主演のエミリー・ブラントが、ワインレッドとフリルのピンクの組み合わせが美しいオスカー・デ・ラ・レンタのドレスでプレミアに到着。続いて出演と監督を兼ねるジョン・クラシンスキーら豪華面々が続々と登場する。『デッドプール』(2016)のライアン・レイノルズと「ゴシップガール」(2007-2012)のブレイク・ライブリー夫妻や、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)のスタンリー・トゥッチ、『ワイルド・スピード』シリーズのジョーダナ・ブリュースターら豪華セレブも続々と来場した。

エミリー・ブラントは作品の出来に関して、「この作品に関わった全ての人にとって、とても愛着を持てる特別な作品となりました」とコメント。夫のリー役を演じたジョン・クラシンスキーは、自ら監督も務めた本作について「これだけ一本の作品に尽力したことはなく、最も興味深い体験になった。しかも、それを妻と共に成し遂げたので最高でした。是非また彼女と一緒に仕事をしたい」と撮影を振り返り、実生活でも夫婦であるエミリー・ブラントとの共演を喜んだ。また、奇抜なアイデアを脚本にまとめ上げた注目の新鋭脚本家コンビのブライアン・ウッズとスコット・ベックは「無音の静寂とそれを断ち切る恐怖の連続に、観客は他では経験したことの無いような、予測不可能なジェットコースターに乗ったような経験をすることになる」と作品のオリジナリティ溢れる恐怖体験に自信をのぞかせた。
『クワイエット・プレイス(原題:A Quiet Place)』は、2018年4月6日より米国公開。日本への上陸が待たれるところだ。