ホアキン・フェニックス降板で企画中断、ガッカリしたけど「今でも実現が楽しみ」と相手役ダニー・ラミレス

2024年8月、『キャロル』(2015)『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023)のトッド・ヘインズ監督による新作映画(タイトル未定)から、主演のホアキン・フェニックスが撮影開始の5日前に突如降板するという事態が発生した。今回、出演者のひとりであるダニー・ラミレスが、米Varietyに対して正直な想いを吐露している。
本作は、同性愛者のラブストーリーを描くNC-17(17歳以下鑑賞禁止)指定映画で、ホアキンが持ち込んだ構想やアイデアをもとにヘインズがオリジナル脚本を執筆、監督を務める予定だったもの。メキシコでの撮影直前にホアキンが降板したことを、プロデューサーらは「悪夢でした」と語った。これを受け、本作はお蔵入りになるだろうとみられていた。
ホアキンの相手役を演じる予定だったラミレスは、インタビュアーから「報道を聞いたときに、どれくらいがっかりしましたか」と直球で問われ、「非常に複雑な状況でした」と明かした。広範囲にわたったオーディションの過程や、優れたクリエイターたちと仕事をともにする意気込みを振り返りつつ、「トッドと仕事ができることを、今でも本当に楽しみにしています」と述べている。
インタビュアーから「作品は今後も続くと思いますか?」と尋ねられると、ラミレスは「もちろん、そうであってほしい」と反応。「僕は別のプロジェクトに移っているので、最新情報は“うまくいけば(実現する)”という程度。誰にもわかりませんよね」と答えた。現時点で企画が完全に頓挫したわけではない様子だが、ホアキンの降板と企画中断には大きくショックは受けたようだ。
「本当にがっかりしましたよ。明らかに素晴らしい相手に挑戦できるチャンスで、トッドが監督ですし、ホアキンも、私はもちろん多くの方々にさまざまな影響を与えた人です。でも、どちらかといえば、走り続けること、進み続けること、そして自分が正しい道を歩み、正しい方法で仕事に取り組んでいるのだと知ることで、よりインスピレーションを得ることができたんです。だからこそ、私はわくわくしているんです。」
『トップガン マーヴェリック』(2022)でミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア中尉役を演じ、注目を集めたラミレスは、2025年に米国リリースとなる「THE LAST OF US」シーズン2にも出演し、活躍の幅を広げている最中。ホアキンとの共演は叶わなかったものの、ヘインズ監督と手がける本作がいずれ形になることを願うばかりだ。
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Source: Variety