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『ボヘミアン・ラプソディ』降板監督、新作ヒーロー映画の製作が保留に ─ 性的暴行疑惑の報道受けて

レッドソニア
Photo by Ed's Toy Box https://www.flickr.com/photos/edwicks_toybox/21517052753/

映画『X-MEN』シリーズで知られ、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)を途中降板したことが話題となったブライアン・シンガー監督の新作ヒーロー映画、リメイク版『レッドソニア(邦題未定、原題:Red Sonja)』の製作が保留となった。米The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

このたびの製作保留は、米The Atlantic誌により報道された、シンガー監督による未成年への性的暴行疑惑を受けての決定とみられる。2017年、シンガーは2003年に性的暴行を受けたとする男性によって訴訟を起こされた。約2年後の2019年1月、新たに4人の被害者がThe Atlantic誌のインタビューにて暴行を告発。第30回GLAADメディア賞は『ボヘミアン・ラプソディ』のノミネートを取り消すなど、ハリウッドではシンガーに対して厳しい声が挙がっている。

2019年1月下旬、シンガー監督が新たに告発を受けるなか、『レッドソニア』プロデューサーのアヴィ・ラーナーは、「今後も『レッドソニア』の開発は進めていきますし、ブライアン・シンガーも携わります」との声明を発表していた。

「『ボヘミアン・ラプソディ』は8億ドル以上を稼ぎ出し、映画史上最も興行収入を稼いだドラマ作品となりました。この事実は、シンガーが優れたビジョンと鋭い洞察力を持った人物である証拠です。私は課題ありきのフェイク・ニュースと現実の違いを分かっており、(『レッドソニア』の製作を継続する)決断に前向きです。アメリカでは、人は有罪と証明されない限り無罪なのです。」

この声明は大きな批判を受け、のちにラーナーは、この声明文が自身の手によるものではなかったこと、内容にきちんと目を通さないまま発表したことを明かしている。その際、ラーナーは「被害者の声には耳を傾けるべきですし、申し立てはきわめて真剣に受け止められるべきです。私はただ、Twitterによる裁きに賛成しないだけです。法廷にて裁かれることを望みます」とコメントした。

その後、2019年2月11日、ラーナー氏の製作会社であるミレニアム・フィルムズは、『レッドソニア』の方針を変更。「ただいま保留状態にあり、ベルリンで開催されるEuropean Film Marketにも出品いたしません」との声明を発表している。現時点でシンガーは監督の座を正式に退いてはいないものの、今後、監督を務める可能性は低い状態となった。

このたび企画されていたリメイク版『レッドソニア』の基となったのは、1985年製作、ブリジット・ニールセン主演の同名映画。主人公レッド・ソニアは、作家ロバート・E・ハワード著「英雄コナン」シリーズに登場する女性キャラクターで、マーベル・コミックによってスピンオフ作品が刊行されていた。1985年の映画版はコミックを原作としており、リメイク版もその歴史にならうものだったとみられる。

なお米Deadlineによると、リメイク版『レッドソニア』は2019年内にブルガリアで撮影が開始される予定だった。出演者は決定しておらず、このまま企画そのものがお蔵入りとなるのか、いずれ別のクリエイターによって再起動が図られるのかはわからない。

Sources: The Hollywood Reporter (1, 2), Deadline

Writer

Marika Hiraoka
Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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