『X-MEN』ブライアン・シンガー監督、女性ヒーロー映画『レッドソニア』リメイク版の契約交渉中

『X-MEN』シリーズでマーベル・コミック映画化の先陣を切った映画監督ブライアン・シンガーが、1985年のアクション映画『レッドソニア』のリメイクを手がける可能性が浮上している。米The Hollywood Reporterほか複数のメディアが報じたところによると、シンガー監督はミレニアム・フィルムズとの契約交渉に入ったという。

ロバート・E・ハワード著「英雄コナン」シリーズを原案とする『レッドソニア』は、ロバートの短編作品に登場する女性キャラクター、レッド・ソニアをマーベルがコミックとして展開した作品の映画版。ブリジット・ニールセンが主演した同作は、まごうかたなきマーベル映画であり、また女性ヒーロー映画だったのである。
なおアーノルド・シュワルツェネッガー主演『コナン・ザ・グレート』(1982)や続編『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984)との関連はなく、『レッドソニア』にシュワルツェネッガーは準主人公のカリドー役で出演している。

リメイク版『レッドソニア』のプロデューサーを務めるのは、『エクスペンダブルズ』シリーズなど数多のアクション映画を手がけてきたアヴィ・ラーナー氏。自身の率いるミレニアム・フィルムズが出資・製作を担当する。
ミレニアム・フィルムズは2008年から『レッドソニア』のリメイク企画を始動させており、一時はロバート・ロドリゲス監督と女優ローズ・マッゴーワンが参加。しかしながら、のちに企画は頓挫していた。『ワンダーウーマン』(2017)など女性ヒーロー映画への注目が高まっていることを受け、このたびリメイクに再挑戦するものとみられる。脚本は『マイティ・ソー』(2011)やシンガー監督が製作を務めた『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011)を執筆したアシュリー・エドワード・ミラーが担当する。

しかしながら、契約交渉に入っているシンガー監督は2017年末から複雑な状況に置かれている人物だ。最新作『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年11月9日日本公開)ではスタジオや出演者との間にトラブルを抱え、撮影現場に現れなかったとして制作途中に20世紀フォックスから解雇されている(監督クレジットに名前は残された)。また時期を同じくして、2003年に性的暴行を受けたとして男性から訴訟を起こされてもいるのだ。
ただしシンガー監督は『ボヘミアン・ラプソディ』について、「自身や家族の健康のため休みを取りたい」との要望がスタジオに承認されなかったことが原因だとの声明を発表。一連の問題について、真相は明らかになっていない。

 

現在、ラーナー氏やミレニアム・フィルムズは本企画でシンガー監督にチャンスを与えることに前向きだという。シンガー監督の登板が実現すれば、これがイメージ回復のきっかけとなることは確かだろう。また、ヒーロー映画ブームの黎明期を支えたクリエイターたちによる女性ヒーロー映画が誕生することにもなる。

リメイク版映画『レッドソニア(仮題)』の撮影・公開時期は不明

Sources: THR, Variety, Deadline
Eyecatch Image: Photo by Ed’s Toy Box

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