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『シュガー・ラッシュ』『ズートピア』監督、米ディズニーからソニー・ピクチャーズへ電撃移籍

Rich_Moore リッチ・ムーア
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/people/22007612@N05

『ズートピア』(2016)や『シュガー・ラッシュ』(2012)、『シュガー・ラッシュ:オンライン』(2018)で知られるアニメーション監督のリッチ・ムーアが、米ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオからソニー・ピクチャーズ アニメーションへ電撃移籍したことが分かった。Varietyなどが報じている。

『ザ・シンプソン』のTVシリーズも手がけたムーア監督は、2012年の『シュガー・ラッシュ』よりディズニーに参画。その年のアカデミー賞長編アニメーションにもノミネートされた。2016年の『ズートピア』では見事オスカーにも輝いている。ファミリー・フレンドリーなルックの中にハッとするような深みを織り交ぜる作風が特徴的だ。ムーアはソニー・ピクチャーズで、オリジナル・アニメ・シリーズの立ち上げやプロデュース、監督を手がけることになるという。


注目のポイントは

業界においては見過ごせない動きだ。米ディズニーといえば、アカデミー賞長編アニメーション部門受賞の常連。2000年代は9回中5回をディズニー作品が受賞しており、2010年代においては2011年(第84回)の『ランゴ』を除いてすべてディズニー作品が制してきた。もっとも、受賞しなかった2011年はディズニー作品のノミネートも無かった年。つまり、ほとんどディズニーの独壇場状態だったわけである。

ところが2019年の第91回では、ソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン:スパイダーバース』が受賞したのだ。ノミネートされていた『インクレディブル・ファミリー』と、リッチ・ムーア監督作『シュガー・ラッシュ:オンライン』を押さえてのオスカー獲得だった。

ムーアはこの移籍に際して、「ソニー・アニメーションはアニメスタジオの中でも大手プレイヤーとして台頭してきました」とコメントを寄せている。「彼らはフィルムメイカーとアーティストにリスクを取る自由を与えるビジョンを掲げていて、ビジュアルにおける限界点の突破を目指しています。ストーリーテリングの幅も印象的で、そんなスタジオの未来に携われることが楽しみでなりません。」

ディズニーで過ごした年月については、「10年は長い期間ですが、この10年間は大好きな方々と素晴らしい映画づくりに邁進できて、あっという間でした」と振り返る。「これからも、私は生涯ディズニー・アニメのファンであり続けます。今後製作される作品を楽しみにしています。」

ソニー・ピクチャーズ アニメーション側はこの獲得に際して、「リッチはワールドクラスのストーリーテラーで、豊富な経験と独自の感性をストーリーにもたらしてくれる方。ソニー・ピクチャーズ アニメーションの製作チームに彼を迎え入れられることに興奮しています。引き続き、大作続きのアニメ映画ラインナップでみなさんに驚きをお届けする所存です」とコメントを発表している。

ソニー・ピクチャーズ アニメーションには、フィル・ロード&クリス・ミラーの初期作『くもりときどきミートボール』(2009)や、同時期公開のディズニー作品『アントマン&ワスプ』や『インクレディブル・ファミリー』を押さえて初登場1位を獲得した『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』(2018)など個性的な作品が多い。『スパイダーバース』で俄然勢いをつけたソニーが、オスカー監督を迎えてどのような作品を打ち出すのか、注目が集まっている。

こんなアイデアも語っていたけど…

Source:Variety,THR

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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