THE RIVER編集部『リチャード・ジュエル』無実の男と弁護士、ふたりの反撃が始まる瞬間 ─ サム・ロックウェル＆ポール・ウォルター・ハウザー、緊迫演技合戦の映像が到着
『アメリカン・スナイパー』（2014）『運び屋』（2018）のクリント･イーストウッド監督最新作、『リチャード・ジュエル』が2020年1月17日（金）に公開される。このたび、サム・ロックウェル演じる弁護士ワトソンが、ポール・ウォルター・ハウザー演じる容疑者リチャードに真実を問いただすシーンの本編映像が到着した。ふたりの反撃は、まさにこの瞬間から始まる。
1996年、警備員のリチャード・ジュエルは米アトランタのセンテニアル公園で不審なリュックを発見。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。テロを未然に防いだことでジュエルは英雄視されるが、わずか3日後に状況は一変。FBIの捜査情報が流出し、地元メディアが「容疑者はリチャード」と報じたのだ。FBIによる捜査と連日の過剰報道で、ジュエルは名誉とプライバシーを奪われる。そんな中、リチャードの潔白を信じる弁護士ワトソンが立ち上がった。しかし、二人の前にはメディアとFBIという2大権力が立ちはだかり……。
第一容疑者として実名が報じられたリチャードの自宅にマスコミが押しかけた夜、ワトソンは、リチャードにビールをすすめ、母ボビには席を外してもらった。そしてワトソンは、慎重に言葉を選びながらリチャードに質問をぶつけていく。「過激派のメンバーか？」「いや、大嫌いだ」。「真実が知りたい。君がやったのか？」「いいえ」「記念公園の爆弾事件に関与しているのか？ もしわずかにでも関与しているなら…」「僕は爆弾を置いたりしない。あなたを信じたのが間違いか」「…よし、バカどもを打ち負かそう」。
穏やかな語り口で質問を投げかけるワトソン役のサム・ロックウェル、緊張した表情でそれに応じるリチャード役のポール・ウォルター･ハウザー。短い場面ながら、緊張感あふれる二人の演技合戦は見ごたえ充分だ。こうして「真実」を確認したワトソンは、巨大な権力に向かって反撃を開始。テレビに出演して潔白を伝え、記者会見を開いて「政府とメディアがリチャードを潰そうとしている」と懸命に訴える。24時間監視するFBIに対抗すべく、事件現場から犯行予告が発信された公衆電話まで徒歩で検証し、リチャードに嘘発見器を受けさせ、ついには実名を報道した編集部に殴り込む。報道が過熱し、容赦ない捜査が行われる悪夢のような日々のなか、彼らの戦いはどんな結末を迎えるのか。
映画『リチャード・ジュエル』は2020年1月17日（金）全国ロードショー。
