巨匠リドリー・スコットが監督・製作のSFドラマ「Raised by Wolves」米予告編 ─ 人間の子供を育てる使命を担うアンドロイドたちの物語

『エイリアン』(1979)『ブレードランナー』(1982)などの巨匠リドリー・スコットが製作総指揮を務める、SFドラマシリーズ「Raised by Wolves(原題)」の米国予告編が到着した。
全10話構成の本作は、神秘的な未開拓の惑星を舞台に、人間の子供を育てる使命を担う二体のアンドロイドを軸に展開される物語。人間の住民は人口が急増するにつれて、宗教の違いから分裂し始めてしまう。アンドロイドは、人間の信念を制御することは危険かつ極めて困難であることを知るが……。
「地球は戦争によって滅びた。そして、私は人間を守る為に生まれました」。予告編では、様々な危険に晒される人間の子供を育てるアンドロイド、“マザー”の言葉から始まる。そこから、『三匹の子豚』を人間の子供達に聞かせる場面が登場。その内容と重なるかのように、“得体の知れない何者”かに家が襲われてしまう。燃え盛る家を見つめる謎の男の場面は、アンドレイ・タルコフスキー監督『サクリファイス』(1986)を彷彿とさせる仕上がりだ。
今度は銃弾を浴びせられながら何者かと戦う、“マザー”の血塗れの姿が映し出される。そして、狼の鳴き声をする“マザー”が登場し、謎の男による意味深な発言と共に予告編は幕を閉じた……。「彼女が話していた“大きな悪い狼”は、まさに彼女自身のことなんだよ」。
リドリー・スコットは製作総指揮の他、第一話・第二話の監督も担当している。脚本・原案は、『プリズナーズ』(2013)のアーロン・グジコウスキ。出演者には『皆殺しのレクイエム』(2017)のアマンダ・コリン、『ウォークラフト』(2016)のトラヴィス・フィメル、「ナルコス:メキシコ編」(2018-)のマティアス・ヴァレラ、『フロム・ザ・ダーク』(2014)のナイアム・アルガー、『シークレット・オブ・ハロウィン』(2016)のウィンタ・マグラスなどが名を連ねている。
SFドラマシリーズ「Raised by Wolves(原題)」は、2020年9月3日から米HBO Maxにて配信開始。
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Source: Deadline