「マーキュリー・セブン」キャストの貴重なインタビュー ─ パトリック・J・アダムスら、役への想い語る

Disney+(ディズニープラス)で配信のドラマ「マーキュリー・セブン」より、キャストのインタビューが届けられた。
1958年から1963年にかけて実施されたアメリカ初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」。アメリカとソ連の間で繰り広げられた宇宙開発競争初期の時代に”マーキュリー・セブン”と呼ばれた宇宙飛行士7名が命をかけて宇宙へ挑戦する実話を描く。トム・ウルフによるベストセラー原作「ザ・ライト・スタッフ-七人の宇宙飛行士」を初めてドラマシリーズ化するものだ。題材は、1984年に『ライトスタッフ』としても映画化された。
本作の主人公は、米ソ冷戦の中、「マーキュリー計画」に選ばれた野心溢れる宇宙飛行士たち。国家の重圧に耐えながらも、仲間との絆を深め、富や名声を手にし、一躍有名になっていく一方で、宇宙飛行士に求められる“ライトスタッフ(己にしかない正しい資質)”とは何かを追い求めながら、挑戦し続ける姿を描きだす。
物語の中心人物となる海兵隊のテストパイロットジョン・グレン少佐を演じたパトリック・J・アダムス、海軍史上最高のテストパイロットのアラン・シェパード少佐役のジェイク・マクドーマン、最年少のゴードン・クーパー大尉役コリン・オドナヒュー、そして製作総指揮の1人であるジェニファー・デイヴィソンの貴重なインタビューだ。作品とあわせてお楽しみいただきたい。
キャストが語る「マーキュリー・セブン」
──本作をドラマシリーズ化、そして出演するにあたり、どの部分に魅力を感じましたか?

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『マーキュリー・セブン』(全8話) 日本初独占配信中 (c) 2020 NGC Network US, LLC. All rights reserved.
パトリック・J・アダムス(ジョン・グレン少佐役):14歳くらいの時に父がくれたトム・ウルフの原作「ザ・ライト・スタッフ-七人の宇宙飛行士」を読んで、その頃から大好きだでした。だからシリーズ化すると聞いて、自分がどんな役を演じるのか、役がもらえるのかも全く分かりませんでしたが、出演したくて話に飛びつきました。しかもマーク・ラファティの素晴らしいパイロット版の脚本を読んだら、その気持ちがさらに強くなったんです。
映画「ライトスタッフ」以外では語られてこなかったストーリーだと思いますが、すごいんですよ。映画は3時間だったけど、“マーキュリー・セブン”の物語にはもっと長い時間とディテールが必要だし、もっと注目されるべきだといつも感じていたものです。だからシリーズ化にものすごくワクワクしましたね。そういうわけで参加しました。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『マーキュリー・セブン』(全8話) 日本初独占配信中 (c) 2020 NGC Network US, LLC. All rights reserved.
ジェイク・マクドーマン(アラン・シェパード少佐役):実は僕は映画版を観たことがなかったんです。映画のことは聞いたことはあったし、時代背景も知ってはいたけど。でも脚本にすっかり夢中になりましたね。脚本を読んだ知り合いの俳優たちは口を揃えてその話で盛りあがっていて。いよいよ自分にも話が来て、オーディションを受けることになって脚本を読んだんだけど、皆の言う通り素晴らしい脚本でした。
“マーキュリー・セブン”のメンバーから、奥さんや家族、NASAのスタッフたちまで膨大な数のキャラクターが登場する。こんなに大勢のキャラクターのバックグラウンドをまとめ上げたマーク・ラファティの才能は尋常じゃありません。あと、僕は元々シェパードじゃなくて別の役のオーディションを受けていたんです。だから、オーディションを受けるキャラクターに集中しすぎるというありがちな問題もなく、台本を読めました。シェパードを背後にいる登場人物として全く先入観なく観察することができたし、立場が変わって彼を演じることになったらもっと面白かった。当時はとても豊富な資料が残っている時代で、文書やドキュメンタリー、ポッドキャストと、リサーチするのはいつもすごく楽しい。アメリカがその頃どんなに豊かだったかが見えて、宇宙計画の開始やソ連との競争、数えきれないほど様々な立場から多様な見解があるんです。こうやって十分な資料と裏付けのあるプロジェクトに取り組むのはとても刺激的ですね。