カール・ウェザース逝去 ─ 『ロッキー』アポロ役や「マンダロリアン」グリーフ・カルガ役など

『ロッキー』シリーズで主人公の宿敵アポロ・クリード役などを熱演した俳優カール・ウェザースが現地時間2024年2月1日、亡くなったことが分かった。76歳だった。
「カール・ウェザースの訃報について、深く悲しんでいます。彼は2024年2月1日木曜日、安らかに逝きました」と、米Deadlineがウェザースの家族のコメントを伝えた。「カールは、類まれな人生を生きた、類まれな人間でした。映画やテレビ、芸術やスポーツへの貢献を通じて、彼は忘れ難い功績を残し、世代を超えて世界中で認められました。彼は最愛の兄弟であり、父であり、祖父であり、パートナーであり、そして友人でありました」。
1948年、米ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれたウェザースは、学生時代はフットボール選手として活躍した後、『女記者フライデー/謎の暗殺計画』(1975)で映画デビュー。シルヴェスター・スタローン主演の映画『ロッキー』(1976)では主人公ロッキーのライバル選手アポロ・クリードを演じて名を馳せた。アポロはシリーズを通じてロッキーの運命的な友人となり、彼の息子アドニス・クリードを主人公とする『クリード』シリーズも誕生した。
『プレデター』(1987)ではアーノルド・シュワルツェネッガー演じる主人公の戦友ジョージ・ディロン役としてプレデターに立ち向かった。ウェザースは1970〜80年代のアクション映画を語る上で欠かせない存在となっただけでなく、2000年代は「Chicago Justice(原題)」などTVドラマでも活躍し、『スター・ウォーズ』初の実写ドラマ「マンダロリアン」では主人公を導く重要な役どころであるグリーフ・カルガ役で出演。さらにシーズン2第4話(チャプター12)、シーズン3第4話(チャプター20)ではエピソード監督も務め、ファンから絶大な支持を得ていた。

ご冥福をお祈りいたします。
Source:Deadline