「X-ファイル」テーマソング作曲家マーク・スノウ死去

「X-ファイル」「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」など数々のTVシリーズの音楽を担当した作曲家のマーク・スノウが現地時間2025年7月4日に米コネチカット州の自宅で亡くなったことが分かった。78歳だった。
1946年、ニューヨーク州に生まれたスノウは、名門ジュリアード学院を卒業。ジョン・トラボルタ主演のTV映画『ジョン・トラボルタの プラスチックの中の青春』(1976)で初めて作曲家としてクレジットされた。以降、「刑事スタスキー&ハッチ」「探偵ハート&ハート」「ヤング・スーパーマン」など数十にもわたるヒット作品の音楽やサウンドトラックを手がけた。
犯罪ドラマシリーズ「X-ファイル」のテーマ曲は全英シングルチャートでも上位ランキング入りを果たすヒットを記録。スノウはシリーズの放送開始の1993年から2018年の放送終了までフルタイムで音楽を担当し、テーマ曲以外の番組音楽も手がけた。『X-ファイル』在任中にはエミー賞に6回ノミネートされたほか、1998年の映画版『X-ファイル ザ・ムービー』でも作曲を務めている。
作曲家仲間で、スノウの友人のショーン・キャレリーが自身のFacebookにてスノウの逝去を伝えた。追悼コメントを投稿している。
「マーク・スノー、私が知る中で最も素晴らしく、才能ある人物の一人が亡くなりました。33年前、彼はアーティストとして私を指導し始めました。
白髪になり、締め切りは厳しくなっていく中で、30年以上にわたって成長し、進化していく深い友情の始まりでもあったことが誰に想像できたことでしょう。彼のユーモア、彼の精神、神から授かった彼の計り知れない才能ー世界は本物の美しい魂を失ったのです。
私がテーマに取り組んでいるときはいつも、フィードバックを求めて彼に送ったものでした。そうすると彼は即座に診断してくれました、私の余計な戯言をすべて捨てるよう、わかっているような手つきでもって。なぜなら、彼は物事の核心と真実に迫る術を知っていたのです。
その叡智は、音楽スタジオの内外で、今も私に影響を与え続けています。彼の賢明な助言と、笑いを誘う痛烈なウィットにとても感謝しています。私のキャリアは、33年前、彼の寛大な行為によって始まりました。友よ、愛しています。君のような人はもう二度と現れないでしょう。グリニスと彼の子供たち、そして孫たちに愛を送ります。」
心よりご冥福をお祈りいたします。
Source:Deadline,The Hollywood Reporter