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ルーシー・ボイントン、『ボヘミアン・ラプソディ』出演以前 ─ 『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』で見せる魅力

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
© 2016 REBEL MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

生誕100周年を迎えた小説家、J.D.サリンジャーの半生を描いた映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』が2019年1月18日(金)に公開された。本作で描かれるのは、あの『ライ麦畑でつかまえて』を生んだ作家サリンジャーの語られざるエピソードと小説の誕生秘話。圧倒的な名声と富を手に入れながら、なぜ彼は絶頂期に文壇から姿を消したのか……。

このたび映画本編より、サリンジャーと、のちに彼の妻となるクレアがパーティで知り合うシーンを収めた映像が公開された。

『ライ麦畑でつかまえて』が飛ぶように売れ、才能が世間に認められたばかりのサリンジャーは、物語の主人公ホールデンと自分を重ね合わせた少年たちからのストーカー被害に悩んでいた。出かけたパーティの場でも終始作品の話題を求められることに疲弊し、外に出てきたサリンジャーに声をかけたのが、このクレア・ダグラスだった。突き放したようなクレアの発言に、サリンジャーはどこか救われるような思いを受ける。

クレア役を演じるのは、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)でフレディ・マーキュリーの元婚約者メアリー・オースティン役を演じたルーシー・ボイントン。『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)でミステリアスなヒロイン、ラフィーナ役を演じたことで人気に火がつき、さらなるブレイクが期待される新進女優だ。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
© 2016 REBEL MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

1939年、ニューヨーク。大学中退を繰り返していた20歳のサリンジャーは、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入した。愛読書『グレート・ギャッツビー』さながらマンハッタンの社交界に顔を出し、セレブのウーナ・オニールと電撃的な恋に落ちる一方、彼は大学教授ウィット・バーネットのアドバイスのもと書き始めた短編を出版社へ売り込むが、ことごとく断られつづける。ようやく自分の分身ともいえるホールデン・コールフィールドを主人公にした短編『マディソン・アヴェニューのはずれでの小さな反抗』がニューヨーカー誌に掲載されることが決定した矢先、太平洋戦争の勃発によって掲載はキャンセルとなってしまった。

招集を受けて失意のまま戦地に赴いたサリンジャーに追い打ちをかけるように、アメリカに残して来た恋人ウーナがチャーリー・チャップリンと結婚するというニュースが届いた。やがてサリンジャーはノルマンディ上陸作戦に参加し、最前線の地獄を経験する。終戦後も戦争のトラウマから長らく執筆にとりかかることができないサリンジャーだったが、もがき苦しみながら完成させた初めての長編『ライ麦畑でつかまえて』は文壇の常識を破って発売直後から大反響を呼んでベストセラーとなり、サリンジャーは一夜にして時の人となる。突然スターダムに押し上げられ、富と名声を手に入れたサリンジャーだったが、次第に世間の狂騒に背を向けるようになり……。

映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は2019年1月18日(金)より全国の映画館で公開中

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』公式サイト:http://rebelintherye-movie.com

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THE RIVER編集部THE RIVER

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