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『ロボコップ』新作映画から『第9地区』監督が離脱 ─ 新作ホラー/スリラー撮影中、スケジュール折り合わず

ロボコップ
Photo by Wacko Photographer https://www.flickr.com/photos/44214515@N06/15959228542

SFアクション映画『ロボコップ』シリーズの新作『ロボコップ・リターンズ(原題:RoboCop Returns)』から、監督に就任していた『第9地区』(2009)『チャッピー』(2015)のニール・ブロムカンプが離脱したことがわかった。

ニール監督がTwitterにて自ら明かしたところによると、『ロボコップ・リターンズ』からの降板は、自身のスケジュールとスタジオ側の計画が一致しなかったため。ニール監督は現在、新作ホラー/スリラー作品の撮影に取り組んでいるが、製作を担当する米MGMは「(『ロボコップ』の)撮影開始を待ちきれない/待つ必要がない」と判断したとのこと。監督は「ファンと一緒に映画館で観るのが楽しみ」とコメントしている。

ニール監督は、2018年7月に『ロボコップ・リターンズ』監督に就任。本作は1987年製作の『ロボコップ』第1作から直結する物語で、第2作以降とは関連性をもたない。脚本は第1作を執筆したエドワード・ニューマイヤー&マイケル・マイナーによる初稿をもとに、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年11月8日公開)のジャスティン・ローズがリライトを担当。2019年7月上旬、ニール監督は「脚本の執筆作業中です。順調ですよ!」コメントしたばかりだった。なお、ニール監督のもとで進行してきた脚本が今後も使用されるのか、新監督の手で再びリライトされるのかは分からない。

『第9地区』や『チャッピー』、『エリジウム』(2013)と豊かなテーマ性をはらむオリジナルのSF映画を手がけてきたニール監督は、2015年から『エイリアン』シリーズの新作に着手していたが、こちらもスタジオの判断によって実現ならずじまいだった。このたび『ロボコップ』からも離脱したことで、名作シリーズのリバイバルが2作連続で叶わなかった形だ。

『チャッピー』以来、主に短編作品を発表してきたニール監督だが、新作を待ち望むファンが多いことも事実。さて、撮影に入っているという新作ホラー/スリラーは長編なのか、それとも再びの短編なのか。クリス・エヴァンスが主演すると報じられていた災害スリラー『グリーンランド(原題:Greenland)』がこの新作だという可能性もあるが…。

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Source: Neill Blomkamp

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。