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明かされた『ローグ・ワン』別エンディング ─ ダース・ベイダーが生還した◯◯を処刑

アメリカでは2017年3月24日(金)にデジタルダウンロード版が発売開始(日本では4月19日、Blu-ray/DVD発売は4月28日)となる『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』は、Entertainment Weekly誌に特別映像の一部と制作関係者のインタビュー文書を公開。脚本の書き直しが度々報じられてきた『ローグ・ワン』の初期の脚本にあった映画の結末が明かされた。

公開された映像は同作での『ダース・ベイダー』に迫るもので、観客の度肝を抜いたラストの『無双シーン』の映像ほか、撮影風景などの貴重な映像が収められている。

同誌では映像と同時に、過去”最恐”と讃された『ローグ・ワン』のダース・ベイダーと、今作の代表的なヴィランとなったオーソン・クレニックにまつわる興味深いエピソードを明かしている。

【注意】

この記事には、『ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー』に関するネタバレ内容が含まれています。

クレニックとベイダーの別エンディング

『ローグ・ワン』初期の脚本を担当したゲイリー・ウィッタが同誌に語った所によると、ベイダーがその”最恐”ぶりを見せる相手は反乱軍の兵士たちではなく、銀河帝国の高階級将校、オーソン・クレニックになる可能性があったという。

「ベイダーの皆殺しシーンは私が書いたんじゃありません。後から付け加えられたものです」とゲイリーが語るように、このシーンは後にクリス・ウェイツやトニー・ギルロイによって再執筆されたもの。もっとも、ゲイリー本人は「ベイダーが反乱軍兵士を皆殺しにするアイデアは僕にもあったけど、脚本に書くことはなかった。僕が去ってからは宙ぶらりんになってたアイデアだけど、いい形で使われたね。僕もあのシーンはお気に入りだよ」と朗らかだ。

ゲイリーが明かした映画の結末の初期構想は、我々が知る最終版とはもうひとつ大きな違いがある。初期構想ではスカリフの戦いでジン・アーソとキャシアン・アンドーが生き延びていた、というエピソードはファンの間では割と知られているが、なんとクレニック長官も生き延びるという筋書きが存在したという。

最終盤ではデス・スターからスカリフにスーパーレーザーが放たれ、帝国の無慈悲に呑まれ散ったクレニックだが、ゲイリーが担当した初期の脚本では、クレニックはシェルターに避難し、生き延びるという設定だったそうだ。なんとか死を免れたクレニックは、その後瓦礫に埋もれているところを帝国兵に回収され、命を繋ぎ止める…というエンディングが存在していた模様だ。

「ちょっと待て、映画の結末では凄まじい破壊力を見せていたデス・スターのスーパーレーザーだけど、あんな状況をしのげるシェルターが存在するのか?いくらスカリフに撃たれたスーパーレーザーがシングルリアクター出力だったからって、それは都合が良すぎるんじゃないの?」と思ったあなたの直感は、おそらく正しい。ゲイリー自身も、この設定は「ちょっと考えづらい」と延べ、「だから最終版には採用されなかったんだ」と告白している。

少々設定に無理がある「クレニック生存ルート」だが、では仮に彼がデス・スターの業火からなんとか生き延びていたとして、その後の展開が気にならないだろうか。

同誌が明かしたところによると、マントもズタボロになって命からがら生還したクレニックは、それでも「自分は皇帝のためにこんなに尽くしている、正しいことをやっている」と充実感に満ちていたという…。
ダース・ベイダーにフォース・チョークで絞め殺される瞬間までは。

Source and Eyecatch Image:http://ew.com/movies/2017/03/21/rogue-almost-got-more-vader-killing-a-major-character/

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Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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