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『トランスフォーマー』シャイア・ラブーフ、人生逆転ブラックコメディに挑む ─ 富豪一家に潜入、祖父役はメル・ギブソン

シャイア・ラブーフ メル・ギブソン
[左]Photo by Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mel_Gibson_Cannes_2016_3.jpg [右]Photo by John Bauld https://www.flickr.com/photos/themollusk/36949722761/

『トランスフォーマー』シリーズや『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)などで知られ、“お騒がせ俳優”としてゴシップ誌をしばしば賑わせるシャイア・ラブーフが、新作ブラックコメディ『Rothchild(原題)』に出演する。米The Hollywood Reporterなどが報じた。

実在するヨーロッパの財閥、ロスチャイルド家をタイトルに冠している本作だが、物語の舞台はニューヨーク。大富豪ロスチャイルド家に生まれるも、母親がジャズ・ミュージシャンと駆け落ちしたために私生児として扱われ、チャンスにも恵まれなかった男ベケットが、人生の大逆転を賭けて一世一代の勝負に出る物語だ。

一族から見放されるも、カリスマ性と知性、直感を身につけた大人へと成長したベケットは、自分の置かれている状況と、本来ならば享受できるはずだった「世界上位1%の財力」のギャップを知る。ロスチャイルド家の財産と自分の間に立ちはだかるのは、意地悪な祖父ホワイトロウを含む9人の家族たち。ベケットは一族の人間が自分の存在を知らない事実を逆手に取って、パーティー野郎やアーティスト、リアリティ番組のスターといった超裕福な親族たちの中に潜入するのである。

本作でシャイアが演じるのは主人公のベケット役。意地悪な祖父ホワイトロウ役は、『ハクソー・リッジ』(2016)や『パッション』(2004)など監督としても活躍する名優メル・ギブソンが演じる。脚本は新鋭ジョン・パットン・フォードが執筆し、映画化されていない優秀な作品が登録される「ブラックリスト」に2014年に掲載されていた。

監督を務めるのは、『フィルス』(2013)や『僕たちのラストステージ』のジョン・S・ベアード。世界配給を担当する英Hanway Filmsのガブリエル・スチュワート社長は監督の力量に信頼を寄せており、「『フィルス』で見せたブラックコメディの実力と、『僕たちのラストステージ』における大衆向けのセンスが融合する」「昔ながらの立身出世物語に本格的な捻りを加えられる」と期待する。それから「超富裕層と、それ以外の人々の格差がかつてないほど広がった現在、ヒーローが頂点を目指すという物語で問題の根源を探る映画は、楽しく、かつ魅力的なものになる」とのコメントも発表した。

映画『Rothchild(原題)』は2019年9月、ニューヨークにて撮影開始予定。

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Sources: THR, Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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