『ラッシュアワー4』製作決定、ジャッキー・チェン&クリス・タッカーが復帰 ─ 実現の裏側にドナルド・トランプ米大統領

ジャッキー・チェン&クリス・タッカー主演、人気アクション・コメディシリーズ最新作『ラッシュアワー4(原題)』が製作されることがわかった。米Varietyなどが報じている。
『ラッシュアワー』(1998)は、ロサンゼルス市警のカーター刑事(クリス・タッカー)と、香港から来たリー警部(ジャッキー・チェン)の凸凹コンビが反発しつつも協力しながら事件解決に挑むストーリーで、ド派手なアクションとユーモラスなやり取りで観客を魅了。全世界興行収入は2億4,400万ドルを記録し、2001年に第2作、2007年に第3作が公開された。
続編の実現はファンの間で長らく待ち望まれていたが、これまで大きな動きがみられていなかった。第4作にはチェン&タッカーのほか、シリーズ監督のブレット・ラトナーも復帰する。配給は第1作~第3作のワーナー・ブラザースに代わり、パラマウント・ピクチャーズが担当。現時点でプロットやその他キャスト・スタッフは報じられていない。
監督のラトナーは2017年に性加害疑惑が報じられたのち、事実上の引退状態にあった。もっともラトナーのチームは、2024年8月から『ラッシュアワー4』の企画に着手しており、ワーナー・ブラザース傘下のNew Line Cinemaは他社へのライセンス提供を許可していたとのこと。ただし、性加害疑惑が晴れていないこともあり、他社は企画にゴーサインを出していなかったと報じられている。
実現のキーパーソンと伝えられているのはドナルド・トランプ米大統領で、個人的にお気に入りだという『ラッシュアワー』シリーズの復活をパラマウントに要望したとされる。パラマウント・スカイダンスの会長兼CEOであるデヴィッド・エリソンの父、ラリー・エリソンはトランプ大統領の有力な支援者のひとりであり、親子そろって縁が深い。
また、本作で復帰するラトナーは、トランプ大統領の妻であるメラニア・トランプのドキュメンタリー映画『メラニア(原題)』の監督を務めており、同作はAmazon MGM Studiosのもと、2026年1月30日に米国公開予定(配信リリース日は不明)。この作品にはトランプ大統領自身も関わっており、のちに3部構成のドキュメンタリーシリーズも製作されるという。
プロデューサーはラトナーのほか、『ラッシュアワー』シリーズを手がけてきたアーサー・M・サルキシアン、『イコライザー THE FINAL』(2023)のタラク・ベン・アマール。製作はアマール率いるイタリアの大手映画会社Eagle Picturesが務める。
なお『ラッシュアワー4』の製作にあたり、すでにパラマウントとワーナーは契約を済ませているとのこと。パラマウントは資金調達や広報活動には関与せず、劇場公開にあたり固定の配給報酬を受け取る予定で、かたやワーナーは劇場公開後の興行収入から一定の割合を受け取るという。現在、パラマウントはワーナーの買収を検討しており、思わぬタイミングでの提携となった。
映画『ラッシュアワー4(原題)』の製作・公開時期は未定。
▼ジャッキー・チェン の記事
Source: Variety, The Hollywood Reporter, Deadline






















