ルッソ兄弟、現代版『クリスマス・キャロル』を企画中 ─ 2021年米公開を目指して

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)などで知られるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、“大いなる”作家チャールズ・ディケンズによる名著『クリスマス・キャロル』を現代版で映像化する企画を進めていることがわかった。
『クリスマス・キャロル』は英国の文豪チャールズ・ディケンズが1843年に発表した名作中編で、冷酷で強欲な商人スクルージを主人公とする物語。クリスマスの前夜、スクルージの前に、かつての共同経営者マーレイの幽霊が現れる。生前の罪で苦しんでいたマーレイの幽霊は、スクルージの生き方を変えるべく、これから3人の幽霊が現れると告げるのだった。
このたびの情報を明かしたのは、リブート版『13日の金曜日』(2009)で知られる脚本家コンビ、ダミアン・シャノンとマーク・スウィフト。2人はTwitterにて「ルッソ兄弟に、現代版『クリスマス・キャロル』を執筆するよう依頼されています」と企画の存在を報告した。
Having been commissioned by the @Russo_Brothers to write a modern version of A CHRISTMAS CAROL, we have seen every version that exists. I am here to tell you that the Muppet version is Top 3. A must see every Christmas. It’s wonderful.
(And hopefully ours will be made in 2021!) pic.twitter.com/YbUzKdACHd
— Shannon & Swift (@shannonandswift) December 24, 2020
執筆にあたり、2人はすでに準備段階に入っている模様。「これまでに存在する全バージョン(の作品)を鑑賞しています」と伝えている。なかでも、マイケル・ケイン主演で公開された『マペットのクリスマス・キャロル』(1992)を気に入っているようで、「マペット版はトップ3に入りますね」と記した。今後は、2021年の公開を目指して企画が進められるという。
本企画にて、ルッソ兄弟がいかに参加しているのかは不明だが、少なくとも製作としては名を連ねると思われる。果たして監督を兼任するのか、あるいは脚本と同じく“依頼”という形になるのか、続報を待ちたいところだ。
『クリスマス・キャロル』関連でいえば、ライアン・レイノルズが主演を務めるミュージカル映画版が進行している。これまで幾度となく映像化されてきただけあり、企画それぞれにおけるアレンジのきかせ方に注目したい。