『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ、サルヴァトーレ・フェラガモのドキュメンタリー映画を製作中

『君の名前で僕を呼んで』(2017)『サスペリア』(2018)のルカ・グァダニーノ監督が、デザイナー、サルヴァトーレ・フェラガモの生涯を追ったドキュメンタリー映画『Salvatore, the Shoemaker of Dreams(原題)』を手掛けていることがわかった。米Vultureにてグァダニーノ自身が明かしている。
グァダニーノ監督は現在、新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリア・ミラノにて、3つの異なるプロジェクトのポスト・プロダクション(撮影後作業)真っ最中。『Salvatore, the Shoemaker of Dreams』以外の2つの作品は、脚本・監督・製作総指揮を務める米HBOドラマ「We Are Who We Are(原題)」、そして自らプロデュースを担当する、アリシア・ヴィキャンデル&ジョン・デヴィッド・ワシントンら出演の映画『Born to Be Murdered(原題)』だ。
2013年、グァダニーノ監督は、フェラガモが創業した「サルヴァトーレ・フェラガモ」の企業広告である短編映画『ウォーキング・ストーリー(原題:Walking Stories)』を手掛けている。同作は世界中を歩き回る主人公が、偶然な出来事や予想外の事実、また幸運な出会いに遭遇する姿を描いた物語。ファッションブランド「ヴァレンティノ」のデザイナー、ピエールパオロ・ピッチョーリとタッグを組んだ短編映画『The Staggering Girl(原題)』も手掛けており、ファッション業界からも厚い信頼を寄せられているようだ。
なお、新型コロナウイルス感染症が世界各地で猛威を振るっている現状について、グァダニーノ監督は「個人的には『地球に落ちてきた男』(1976)のような、未来的なディストピアに似ていると思います。『地球最後の男オメガマン』(1971)みたいでもあり、ジョン・カーペンター監督『マウス・オブ・マッドネス』(1994)の終盤にも近いですかね」と話している。いずれも黙示録的な出来事を経て、混沌とした世界を描いた作品だ。
Source: Vulture