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『サスペリア』ルカ・グァダニーノ監督、新作短編の米予告編が公開 ─ ヴァレンティノのデザイナーとコラボ、ジュリアン・ムーア主演&音楽は坂本龍一

https://www.youtube.com/watch?v=c5nA6Npv7dQ

『君の名前で僕を呼んで』(2017)『サスペリア』(2018)のルカ・グァダニーノ監督が手掛けた短編映画『The Staggering Girl(原題)』の米国版予告編が公開された。

本作は、グァダニーノ監督がファッションブランド「ヴァレンティノ」のデザイナー、ピエールパオロ・ピッチョーリと組んだ35分の短編映画で、音楽は日本が世界に誇る坂本龍一が担当している。出演者には『アリスのままで』(2014)のジュリアン・ムーア、「ツイン・ピークス」シリーズのカイル・マクラクラン、『マラソンマン』(1976)のマルト・ケラー、『サスペリア』の新鋭女優ミア・ゴス、『ハングリー・ハーツ』(2014)で第71回ヴェネチア国際映画祭・最優秀女優賞に輝いたアルバ・ロルバケルなど豪華俳優陣が集結した。

「見せたいものがあります」。ジュリアン・ムーア演じるフランチェスカに声をかける男(カイル・マクラクラン)。『The Staggering Girl』は、ニューヨークで作家として生活をしている娘フランチェスカが、見知らぬ人の“秘密の告白”をきっかけに、イタリアにいる著名な画家の母親ソフィア・モレッティのもとを久しぶりに訪れるというストーリー。フランチェスカは、失明してしまった母をニューヨークに連れて行くため説得する。母親と向き合っていく中で、フランチェスカ自身の若い頃の痛みや達成感の記憶が蘇って来るのだった……。

予告編では物語の詳細こそ見えてこなかったが、ソフィアの悲しい記憶や痛みを捉えたかのような繊細で美しい坂本龍一の音楽は、映像全体を優しく包み込んでいる。米Pitchforkによると、坂本は本作の音楽を制作するにあたり、ヴァレンティノの生地に触れるような音を取り入れるため、特別な高感度マイクを使い、実際にヴァレンティノの生地で“演奏”を試みたという。また役者陣がまとっているスタイリッシュな衣装は、キャラクターたちに大胆かつエモーショナルな印象を持たせつつ、強調されすぎないカラーとデザインに抑えることで不穏な空気を漂わせている。

『The Staggering Girl』は第72回カンヌ国際映画祭で初上映され、このたび海外の動画配信サービスMUBIにて2020年2月15日に配信がスタートされる(日本での配信・公開は不明)。坂本龍一が担当したサウンドトラック・アルバムは2月14日にリリース予定だ。

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Sources: Collider, PitchFork

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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