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サム・ニール、『007』4代目ジェームズ・ボンドのオーディションは「気が進まなかった」「苦行だった」 ─ いったい何故?

サム・ニール
Photo by sean.coo https://www.flickr.com/photos/33245259@N06/4560116480/ Remixed by THE RIVER

『ジュラシック・パーク』シリーズで知られるサム・ニールが、同フランチャイズ参加前に受けていた『007』4代目ジェームズ・ボンドのオーディションについて口を開いた。ニールは有力候補として、スクリーンテストにも参加していたことでも知られている。

4代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたのは、ティモシー・ダルトン。同役の候補には、ダルトンのほかに5代目を演じることになるピアース・ブロスナンも名を連ねていたが、サム・ニールもその一人であった。スクリーンテストまで進んでいたニールは、米CinemaBlendで当時を回顧。エージェントからは猛プッシュされていたようだが、本人はあまり乗り気ではなかったそう。

「まったく気が進まないまま(オーディションに)挑みました。エージェントには僕をいじめるのはこれで最後だと伝えて。彼女(エージェント)にはこう言いました。“僕はジェームズ・ボンドにはなりたくない。特にみんなに、『レストランの隅っこにジェームズ・ボンドがいるよ、彼のジェームズ・ボンドは好きじゃない』って言われるようなボンドにはね”って。だから、スタジオに出向いてオーディションをやった時も、全てが苦行でした。幸運にも、連絡は返ってきませんでしたけど。」

ニールがここまで乗り気でなかったのには、3代目ジェームズ・ボンドを演じたロジャー・ムーアの人気ぶりがある程度影響していたのだろう。ショーン・コネリーとジョージ・レーゼンビーから役を引き継いだムーアは、それまでになかったコミカル路線を打ち立て、新たなボンド像を確立した。ダルトンが演じた4代目ボンドはムーアとは対照的に、物語の内容も影響してシリアス・ダーク路線となった。

なおニールは、2019年にもボンドについて米ABC Newsとのインタビューで言及し、今回と同様の苦々しい思い出を語っていた。そこでは、ロジャー・ムーアとのエピソードも披露されている。

「フランス南部のレストランでロジャー・ムーアと出くわしたことがあったんです。彼が僕の前を通り過ぎた時、目を見てこう言ってきました。“君はボンドになるべきだった”って。僕は“やりたくなかったんですよ”と返事しましたけどね。」

オーディションから数年後、ニールは『ジュラシック・パーク』のアラン・グラント博士役と出会い、ジェームズ・ボンドと同じようにハリウッド映画史に残るアイコニックなキャラクターを築き上げることに。2022年には『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で約21年ぶりに同役を再演したことでも話題となった。本作は2022年7月29日、日本公開を迎える。

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Source: CinemaBlend,ABC News

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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