スカーレット・ヨハンソン、新作映画でのトランスジェンダー役に議論勃発 ─ スカヨハがコメント

女優スカーレット・ヨハンソンが新作映画『Rub & Tug(原題)』トランスジェンダーの主人公を演じることについて、海外メディアでは論争が巻き起こっている。

『Rub & Tug(原題)』は、1970~1980年代に実在した“風俗街の帝王”ジーン・マリー・ジルを描く物語。女性ながら内面は男性だったとされ、男性名ダンテ・“テックス”・ジルとしても知られていた人物だ。

これについて一部の現地メディアやSNSは、シスジェンダー=非トランスジェンダーのヨハンソンがトランスジェンダーの役柄を演じることに強く反発。ジル自身はトランスマスキュリン=どちらかと言えば男性に近いトランスジェンダーだったことも反発に追い打ちをかけた。Indepent誌は「スカーレット・ヨハンソンよ、申し訳ないが”役を演じる”のは”アイデンティティを演じる”のとは違うのだよ」と題した記事で、「トランスジェンダーの俳優が非トランスジェンダーの人物を演じるケースはほぼない。なのになぜ逆は起こり得るのか」「シスジェンダーの男性ならまだ許せるが、スカーレット・ヨハンソンは男性の人格を持つトランスジェンダーを演じるべきではない」とまで記している。

これらの意見に対しヨハンソンは、代理人を通じBustleで「ジェフリー・タンバー、ジャレッド・レト、フェリシティ・ハフマンの代理人にもコメントを求めてはどうですか、と(反発している人たちに)お伝え下さい」と短いコメントを発表している。

ジェフリー・タンバーはドラマ「トランスペアレント」(2014-)で、ジャレッド・レトは映画『ダラス・バイヤーズクラブ』(2014)で、フェリシティ・ハフマンは映画『トランスアメリカ』(2005)でそれぞれトランスジェンダーの役を演じた。レトは同役で第86回アカデミー賞助演男優賞を受賞、ハフマンは第78回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど、それぞれ高い評価を得ている。

非トランスジェンダーがトランスジェンダー役を演じ高い評価を得る一方、トランスジェンダー俳優が活躍するケースも増えてきている。例えばNetflixドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(2013-)では、かつて男性だったという設定のソフィア・バーセット役を、実生活でもトランスジェンダーのラヴァーン・コックスが演じているのだ。

ゴースト・イン・ザ・シェル

『ゴースト・イン・ザ・シェル』より。ⓒ 2017 Paramount Pictures and StorytellDistribution Co., LLC. All Rights Reserved.

なお『Rub & Tug』で、ヨハンソンは日本の漫画・アニメを実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)のルパート・サンダース監督と再びタッグを組む。こちらでも、日本人である設定の主人公・草薙素子を白人のヨハンソンが演じることが「ホワイト・ウォッシング=白人化」であると批判の声が一部で上がっていた。しかし、劇中ではこのキャスティングについてきちんとしたバックストーリーが展開されており、ヨハンソン起用が単なるホワイト・ウォッシングではないことが分かる仕組みとなっていた。

ひとまずは『Rub & Tug』の完成を待ち、この問題について再考してみたい。

※記事初出時、タイトルに配慮に欠ける表現があったため訂正いたしました。

Source: Bustle, Independent, IndieWire

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