ジャック・ブラック、『スクール・オブ・ロック』現場で「クソ」発言も子役の保護者から許してもらう

今も愛され続ける音楽コメディ映画『スクール・オブ・ロック』(2003)が公開20周年を迎え、米Rolling Stoneにて、キャストとスタッフが集結して撮影を振り返る特集が組まれた。
本作は、バンドをクビになったギタリストのデューイ・フィンが、ひょんなことからエリート小学校の教員となり、管理教育にドップリ浸かっていた生徒たちに“ロックの精神”を叩き込でいく痛快作だ。今でもお気に入り映画の一作に数えるファンも多いことだろう。
その特集インタビューにて、デューイ役で主演したブラックは「大勢の子役と共演することに緊張した」と認め、「振り返ったら、(緊張していたことが)バカバカしく思えますね。僕は未熟なバカ者だから、大勢の子どもと一緒にいるのはピッタリだったのに。撮影の合間にふざけたり冗談を言ったり、オナラの音を出したりして楽しかったな」とコメントした。
その発言に、生徒の一人ミッシェル役を演じたジョーダン・クレア=グリーンもブラックとの思い出を語っている。「彼が緊張しているのを見たのは、ある夜、撮影現場で汚い言葉を言った時だけでした。あれは“shit”だったかな。彼は私たちの両親に謝っていたけど、私の母が、“うちの娘は私が“shit”と言うのを聞いたことがないと思いますか?”と返していました」と回顧した。
“shit”とは「クソ」という意味で、物事が上手くいかない時に吐き捨てるように言ったり、否定的な文脈で使われることが多い言葉だ。だが、グリーンの母親が示した反応のように、おそらく多くの保護者が、子どもの前で思わず口を滑らしてしまう“お下品ワード”ナンバーワンだと思われ、特にブラックが謝罪するほどのことではないと捉えられたようだ。
公開20周年を記念したインタビューでは、ブラックとクレア=グリーンの他に、リチャード・リンクレイター監督、映画のインスピレーショの源になったミュージシャンのハンス・フェンガー、ザック役のジョーイ・ゲイドス・Jr.、レナード役のコール・ホーキンス、フランキー役のアンジェロ・マサギリ、ケイティ役のリフカ・レイエス、トミカ役のマリアム・ハッサン、パティ役のサラ・シルヴァーマン、ファースト・アシスタント・ディレクターのサム・ホフマン、キャスティングディレクターのアイリーン・スターガー、撮影監督のロジャー・ストファーズらが集結した。
Source:Rolling Stone