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【ミッドナイト・イン・パリにも登場】『グレート・ギャツビー』のF・スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダの伝記映画が製作決定

世界中の文学家、読書家が一度は手にとった事があるであろう名作『グレート・ギャツビー』の著者であり、アメリカで一番有名な小説家であるF・スコット・フィッツジェラルドと彼の妻、ゼルダ・セイヤーを描いた伝記映画『Scott and Zelda: A Tale from the Jazz Age(原題)』の製作が決定された。

F・スコット・フィッツジェラルド、ゼルダ・セイヤーとは

1920~30年代に活躍した「ロストジェネレーション」における代表的な作家であるF・スコット・フィッツジェラルドは、1986年にアメリカ、ミネスタ州生まれ。幼少期をニューヨークで過ごし、大学では詩や脚本を買いていたが第一次世界大戦によって中退し、陸軍へ入隊した。訓練中に小説『ロマンティック・エゴイスト』(『楽園のこちら側』)の執筆を始めるなど、書くことへの情熱の強い男だった。

その頃に出会ったのが、後に妻となるゼルダ・セイヤーである。

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https://jp.pinterest.com/
絶世の美女と呼ばれていたゼルダ・セイヤーと恋に落ちた彼は、除隊後コピーライターとして広告代理店に勤めるものの、彼女に婚約を解消されてしまう。ゼルダを振り向かせるために、フィッツジェラルドは会社を辞め、執筆に全力を注いだ。そして出版されたのが、『ロマンティック・エゴイスト』を改題した『楽園のこちら側』であり、ベストセラー小説となったのだ。再び婚約した二人は、無事結婚をする。

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http://definitivetouch.com/
しかし、ゼルダ・セイヤーが常にフィッツジェラルドを金銭的に困らせていたことや、後に移住したパリで統合失調症となり、精神病院に入院してしまったことなどが、この一見華やかな夫婦生活に影があった事を物語っている。

この、彼らの結婚生活を中心に描くのが『Scott and Zelda: A Tale from the Jazz Age(原題)』なのである。

原題に含まれているThe Jazz Age(ジャズ・エイジ)とは1920年代を指していて、皆がジャズを聞いて踊り狂っていた。それこそ、妻のゼルダ・セイヤーは、フラッパー(以前までの女性に求められてきた社会的、性的規範を軽視した女性たち-Wikipedia)であり、パーティー三昧であったと言われている。

まさにこのときの夫妻が、実はウディ・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』で描かれているのだ。

『ミッドナイト・イン・パリ』で描かれているフィッツジェラルド夫妻

私はこの映画を(そしてウディ・アレンを)愛して止まない。

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https://keithandthemovies.com/
主人公ギル(オーウェン・ウィルソン)が深夜のパリの街で突如車に拾われ、パーティーに訪れる。その、彼を車でパーティーに誘った人物こそが、F・スコット・フィッツジェラルドと妻ゼルダなのである。

フィッツジェラルド役は、『マイティー・ソー』のロキで知られているトム・ヒドルストンが、ゼルダ役はアリソン・ピルが演じた。(トム・ヒドルストンが本人に激似!)

  

しかも、実際にフィッツジェラルドはパリでアメリカから逃れてきたアーネスト・ヘミングウェイと出会っており、その出会いや、ゼルダがパリで統合失調症の発作をおこした時のシーンなど、単なる登場人物の一部に過ぎないのに割としっかりと、設定などが忠実に描かれているのである。さすが、ウディ・アレン。

ゼルダ・セイヤーは、もう一つの伝記映画でも描かれる

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http://definitivetouch.com/
以前から企画があがっていたものの、数年以上動きを見せていなかった、ゼルダ・セイヤーを中心に描いたもう一つの伝記映画『The Beautiful and the Damned(原題)』が、今年四月頃、主演ゼルダ役に『アベンジャーズ』のブラック・ウィドウこと女優スカーレット・ヨハンソンを迎えることによって再始動した。

Writer

ANAIS
ANAIS

ライター/編集者/Ellegirlオフィシャルキュレーター、たまにモデル。ヌーヴェルヴァーグと恐竜をこよなく愛するナード系ハーフです。

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