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『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』アニメ化計画あり、エドガー・ライト監督が明かす「正式な話はないけれど」

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
© LFI/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

『ベイビー・ドライバー』(2017)のエドガー・ライト監督が、代表作のひとつ『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)にひとつの可能性を示唆した。米Entertainment Weeklyによる“公開10周年の座談会”で、アニメーション化の計画があることを明かしたのである。

『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』は、ブライアン・リー・オマリーによる人気コミックを映像化した作品。売れないバンドのベーシストであるスコット・ピルグリムが、ニューヨークから越してきたミステリアスな少女ラモーナを手中に収めるべく邪悪な“元カレ”たちと戦うアクション・コメディだ。ライト監督による独自性の高い演出と世界観、今となっては豪華なキャスティングなどでカルト的な支持を得ているが、公開当時は『エクスペンダブルズ』(2010)に敗れ、興行的にはふるわなかった。

今回、主演を務めたマイケル・セラは「続編は現実的じゃないと思う」と笑い、「僕が知るかぎり、映画業界では大ヒットしなかった映画の続編を求めるのは大変なことだから」とコメント。ところが、ライト監督は「正式な話はまったくないけれど、アニメーションで原作に取り組み直す計画はあります」と語り、映画以外で再び映像化する可能性を口にしたのである。

ライト監督によれば、『スコット・ピルグリム』アニメ化の計画について、すでに原作者のブライアン・リー・オマリー、映画の製作総指揮を務めたジャレッド・ルボフとは話し合いを始めているとのこと。「もしもアニメで何かやるとしたらどうなるか、まさに話し合っているところです」。監督自身が「オフィシャルな話はない」と述べているように、現時点で具体的な計画にはなっていないとみられるが、否応なく期待が高まる知らせだ。

映画には『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007)などのマイケル・セラをはじめ、ヒロインのラモーナ役に『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2019)のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、キャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンス、『ダージリン急行』(2007)のジェイソン・シュワルツマン、『キャプテン・マーベル』(2019)などのブリー・ラーソン、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリックらが出演していた。もしもアニメ化が実現するとしたら、キャスティングはどうなる…?

なお2020年、米国では『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』の公開10周年を記念した再上映が実施される予定だ。

Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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