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『search/サーチ』全編PC画面のサスペンス…って実際どういうこと? 新映像表現「スクリーン・ライフ」に迫る

search/サーチ

弱冠27歳の新鋭アニーシュ・チャガンティが監督を務め、サンダンス映画祭2018で観客賞を受賞した話題の映画『search/サーチ』が、いよいよ2018年10月26日(金)に日本公開される。

なんといっても本作の見どころは、「映画が全編PC画面の映像で展開する」こと。姿を消した娘をPC画面を通じて追いかける父親を描くサスペンススリラーなのだが、それにしても“全編PC画面”って一体どういうことなのだろうか? 本作で新たに提唱される映像表現“スクリーン・ライフ”が見事に映し出された本編映像を通してお確かめいただきたい。

“スクリーン・ライフ”とは、デバイスの動きだけで、ある人間の意思や心配事、愛情、友情、懐かしい思い出など、コミュニケーションを含めた人生のすべてを表現する方法だ。たとえばPC画面上にどんなウィンドウが開かれているのか、カーソルがどう動くのか、キーボードをどう叩くのか、一度入力してからどれくらいの秒数で削除するのか……。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

「今どこだ?」「勉強会」「誰の家で?」「生物のクラスの子」「いつ帰る?」「遅くなるかも」。
心配性の親と、それを理解しながらも返事が億劫になる娘。父の小言が始まる前にやり取りを切り上げたい娘は、有無を言わさずFaceTimeをオフにするが、娘が気がかりな父親はその後もテキストメッセージを送る。「お前を誇りに思ってる」、そして3年前にこの世を去った母親について「ママもそう思うはずだよ」と送ろうとするが、少し考えてから削除するのだった。

『search/サーチ』では、こうした親子の会話や感情の動きをすべて“スクリーン・ライフ”で表現している。マウスが動く方向や速度に至るまで、その人物を表現するための感情の動きが脚本に書き込まれたため、そのボリュームは通常の25倍にもなったとか。一日の半分をデバイスの前で過ごしているとされる現代人にとって、この映像表現は一番リアリティに溢れるものといえそうだ。

『search/サーチ』あらすじ

ある日、16歳の女子高生マーゴットが忽然と姿を消した。行方不明事件として捜査が始まるが、家出なのか、誘拐なのかもわからないまま37時間が経過する。無事を信じる父親デビッド(ジョン・チョー)は、娘のパソコンにログインしてSNSにアクセスを試みる。インスタグラム、フェイスブック、ツイッター……そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿だった。

映画『search/サーチ』は2018年10月26日(金)より全国ロードショー

『search/サーチ』公式サイト:http://www.search-movie.jp/

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THE RIVER編集部THE RIVER

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