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クリステン・スチュワート主演、『勝手にしやがれ』ジーン・セバーグ伝記映画の米予告編が公開 ─ アンソニー・マッキー&ザジー・ビーツら共演

https://www.youtube.com/watch?v=Tck5EBUTeoc

『悲しみよこんにちは』(1957)やジャン・リュック・ゴダールの代表作『勝手にしやがれ』(1959)で知られる女優ジーン・セバーグの半生を描いた伝記映画『セバーグ(原題:Seberg)』の米国版予告編が公開された。主演は『トワイライト』シリーズや『パーソナル・ショッパー』(2016)、そして新生『チャーリーズ・エンジェル』(2020年2月公開)を控えるクリステン・スチュワートが務めている。

フランスの映画運動、ヌーヴェルヴァーグを代表する女優の一人として1950年代後半から注目を集めたジーン・セバーグは、アメリカ国内でも人気を博する女優でありつつ、活動家としての顔も持つ人物だった。しかし、早くから公民権運動を支持し、関連団体に寄付活動を行っていたセバーグは、それゆえにFBIの監視対象となる。当時、FBIは活動家や共産党、有色人種や女性の団体を危険視しており、スパイ活動や盗聴、違法行為によって個人・団体を攻撃する「コインテルプロ」なる活動を実施していた。

当時、セバーグは活動家のハキーム・ジャマルと不倫関係にあり(セバーグにもジャマルにも配偶者がいた)、FBIはこれを含む監視活動を繰り広げる。のちにセバーグが妊娠すると、FBIは「セバーグが妊娠しているのは夫との子ではない」とのデマを流布したのだ。激しい監視と嫌がらせを受ける中、セバーグは精神を病んでいく。

本作『セバーグ』は伝記映画でありつつ、セバーグ本人とFBIの対決に主な焦点を当てたポリティカル・スリラー作品になっているとのこと。セバーグと不倫関係となる活動家ハキーム・ジャマル役を『キャプテン・アメリカ』ファルコン役のアンソニー・マッキー、その妻ドロシー役を『ジョーカー』(2019)のザジー・ビーツが演じている。また『マネーモンスター』(2015)ジャック・オコンネル、『ハクソー・リッジ』(2016)のほか数々のコメディ映画で知られるヴィンス・ヴォーン、さらに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)やゲーム「DEATH STRANDING」のマーガレット・クアリーという顔ぶれが揃った。

監督は『ウーナ』(2016)に続いて本作が長編映画2作目となる舞台演出家のベネディクト・アンドリュース。脚本は『フランキー&アリス』(2010)『栄光のランナー 1936ベルリン』(2016)『モーガン夫人の秘密』(2019)を執筆したジョー・シュラプネル&アナ・ウォーターハウスが執筆し、撮影監督は『ブラックパンサー』(2018)レイチェル・モリソンが務めた。

映画『セバーグ(原題:Seberg)』は2019年12月13日に米国公開予定。製作・配給は米Amazon Studiosが担当している。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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