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トム・ハーディ、伝説の南極探検家の伝記映画に主演 ─ 極寒の氷上で遭難、乗組員28人を全員生還させた男

トム・ハーディ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42774766265/

 

『ヴェノム』(2018)『ダンケルク』(2017)のトム・ハーディが、伝説の南極探検家アーネスト・シャクルトンを描く伝記映画『シャクルトン(原題:Shackleton)』で主演を務めることがわかった。米Varietyが報じている。

アーネスト・シャクルトンは1900年代前半、イギリスの南極探検隊を率いて、3度にわたって南極への上陸に挑んだ。1914~1917年には南極横断に臨んでいるが、流氷のために上陸を前にして船が大破。極寒の南極圏で乗組員28人が22ヶ月間にわたって救助を待つ中、シャクルトンは救命ボートでの航海によって助けを求め、無事に全員を生還させるという偉業をなした。

本作でハーディは主演・製作を兼任。脚本は『裏切りのサーカス』(2012)のピーター・ストローハンが執筆しており、企画は初期段階にあるという。プロデューサーとして、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)『マリッジ・ストーリー』(2019)のデヴィッド・ハイマン、ハーディの主演ドラマ「TABOO タブー」(2017)を手がけたディーン・ベイカーも参加する。製作はハイマン率いるHeyday Films、ハーディ&ベイカーの製作会社Hardy Son & Bakerが担当するほか、『パディントン』シリーズのStudioCanalが全面出資するという。

ベイカー氏は企画の発表にあたり、「リーダーとしてのシャクルトン、人に伝わっていく彼の楽観主義、彼のチームが持つ強い信念に、トムと私はずっと惹かれてきました」とコメントしている。「リーダーたちが社会よりも自己を大切にしていたであろう時代に、シャクルトンがチームの幸せを守るべく自分の望みを犠牲にした、そのことに胸を打たれるのです」。

2020年2月上旬、ハーディは最新作『ヴェノム2(仮題)』の撮影を終了したばかり。『シャクルトン』の撮影時期は不明だが、自ら肝煎りの企画とあって、相当の力が注ぎ込まれることになりそうだ。ちなみにハーディと極寒地帯という組み合わせは、『レヴェナント 蘇えりし者』(2015)以来となる。

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Source: Variety, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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