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「もし、シェイクスピアがアベンジャーズを書いたら」マーベル公式のパロディ本が米発売、『スター・ウォーズ』版著者が続投

アベンジャーズ/エンドゲーム

「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら」。おなじみ『スター・ウォーズ』シリーズのウィリアム・シェイクスピア風パロディに挑んだ作家イアン・ドースチャーが、今度は『アベンジャーズ』に挑む。いうなれば“もし、シェイクスピアがアベンジャーズを書いたら”である。

このたびマーベル・エンターテイメントは、米Quirk Booksより『William Shakespeare’s Avengers: The Complete Works(原題)』を2021年9月28日に米国で刊行することを発表した。『アベンジャーズ』(2012)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の映画4作品が、一挙にシェイクスピア風となって蘇る。

第1作『アベンジャーズ』には、ソーとロキが家族や王位などについて言葉を交わすところにアイアンマン/トニー・スタークが割って入り、「シェイクスピア風か? “そなたが纏いしは母上の衣か?”(Shakespeare in the park? Doth mother know you weareth her drapes?)と口にする場面がある。これは『マイティ・ソー』(2011)がシェイクスピア作品の熟練者であるケネス・ブラナーの手で映画化され、まさにシェイクスピア劇のような雰囲気をはらんだことを踏まえたユーモアだが、このたびマーベル側は「あれ以来、もし史上最高の劇作家が、史上最も壮大な映画シリーズを書いたらどうなるのかと想像してきました」と記している。

『William Shakespeare’s Avengers: The Complete Works』では、『アベンジャーズ』シリーズの全4作品が格調高い韻文と演出、イースターエッグとともに再創造される。おなじみのシーンやキャラクター、名ゼリフが、シェイクスピア風の会話とモノローグを通じて、新たな形で(しかし映画に忠実に)描き直されるのだ。本文は二段構成、フルカラーのイラストもたっぷりと使用されるという。

著者のイアン・ドースチャーは「もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら」シリーズの『まこと新たなる希望なり』『帝国、逆襲す』『ジェダイ、帰還せり』を手がけた人物。この3部作は邦訳版が講談社より刊行されており、翻訳はシェイクスピア研究の第一人者である河合祥一郎氏が担当。原文以上に凝った“シェイクスピア風”の作品として、ハイコンテクストなパロディを実現していた。『アベンジャーズ』版の邦訳も、ぜひ実現を祈るばかりだ。

『William Shakespeare’s Avengers: The Complete Works(原題)』は2021年9月28日に米国発売予定。オンラインでは予約受付も開始されている。

Source: Marvel

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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