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マーベル映画『シャン・チー』出演者は98%アジア人に ─ 多様性確保への思い、社長が力説

シャン・チー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に2021年に登場する新ヒーローの単独映画シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』は、出演者の98%がアジア人で固められるという。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、米New York Film Academyの講演にて明かした。

2018年から、マーベル・スタジオはハリウッドの大作映画として、出演者やテーマの多様性を確保する取り組みを続けている。『ブラックパンサー』(2018)はMCU初の黒人ヒーロー映画であり、出演者の大半が黒人キャストという、スタジオ製作の大作としては異例のキャスティングを実現。米国では社会現象的ヒットとなった。続く『キャプテン・マーベル』(2019)はブリー・ラーソンを主演に招き、男性社会に根づく“女性への呪い”をテーマに取り込んだ。そして2020年公開の『エターナルズ(原題)』では、多様な人種のキャスティングのほか、聴覚障害を持つ女優を主要人物に起用。さらなる多様性確保に力を入れていく構えだ。

そして2021年の『シャン・チー』は、『ブラックパンサー』で成功させた方法論を拡張する形で、アジア人を中心とする単独映画となるようだ。ファイギ社長は『シャン・チー』について「ずっと作りたかった映画です。98%アジア人キャストで作りたい」と明言。主人公のシャン・チーは、1973年にコミックに初登場した“マスター・オブ・カンフー”と呼ばれるヒーローだが、映画版はその種のステレオタイプからの脱却も目指されるとみられる。「『シャン・チー』はカンフー映画をはるかに超えていきます。その要素はありますし、すごく楽しみなところですけどね」

主人公シャン・チーを演じるのは、ドラマ「Kim’s Convenience(原題)」(2016-)の新鋭シム・リウ。テロ組織テン・リングスの首領マンダリンを『インファナル・アフェア』『レッド・クリフ』シリーズのトニー・レオンが演じるほか、『クレイジー・リッチ!』(2018)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のオークワフィナも出演する。題材的には中国人俳優が中心になりそうだが、「98%アジア人」と言われるだけに、日本人や韓国人の俳優がどれだけ参加するかも気になるところだ。

多様性確保への取り組みについて、ファイギ社長は『ブラックパンサー』『キャプテン・マーベル』を振り返って「コミックの世界から、我々の映画を観てくださるこの世界を代表するヒーローたちを登場させたかった」と語っている。「こういうことはずっと継続していきたいと思います。どちらの映画も大ヒットして、あらゆる疑問をつぶすことができた。同じ取り組みをしている世界中の企業を刺激し、あらゆる種類のストーリーを語ることを促進していければと願っています」。

『シャン・チー』の監督は『ショート・ターム』(2013)『ガラスの城の約束』(2017)のデスティン・ダニエル・クレットン。脚本は『GODZILLA ゴジラ』(2014)を手がけた中国系アメリカ人のデイヴ・キャラハムが執筆する。

映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』は2021年2月12日に米国公開予定

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Source: New York Film Academy

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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